H25.9.14〜15 パノラマコースで行く涸沢!



平成25年9月14日から16日の三連休を利用して、北穂高〜奥穂高〜前穂高への欲張り縦走登山を計画!

メンバーは、へべ隊ヘッポコ軍団 タケ・ハシ・トン・トシに加えゲスト参加の、トシの山友達、トモさんとチーさん の総勢6名の大所帯である。

そんな訳で、1ヶ月前から計画し3連休を楽しみに待っていたのであるが、・・・まさかの日本列島台風直撃((((;゜Д゜)))!


しかし〜これだけの大所帯になると簡単に中止することもできず、とりあえず上高地から涸沢まで行ってみて、登頂は現地の天候を見て判断しましょう〜との未練たらたらの計画修正を余儀なくされたのであった。


朝4時に集合場所の松本市合同庁舎に到着。ハシと二人、他のメンバーの到着を待っていると、なぜか不参加のはずのカズからпHなんと、朝4時にもかかわらず既に酔っぱらっている(´・ω・`)?


どうやら、
ハイジさん親子カッキーさん・ダルさん・キムさん・カズさん親子と、あちらも大所帯で3連休を利用しての沢宴会を企画したらしく、集合場所の銀山平で朝から飲み始めているらしい。そりゃ3連休は遊びたいわな、考えることはみな一緒である。


酔っぱらい達が変わる変わる電話に出ては
「北アルプスは天気が悪いから、とっとと奥只見に合流しろι(`ロ´)ノ!」と無茶を言っている。おいおい、ここは松本だって!


そんな訳で、酔っぱらい達の電話は適当にあしらい、沢渡から贅沢にもタクシーを利用し、午前6:30上高地に到着。さすがわ3連休初日の上高地、台風上陸が懸念されるにもかかわらず多くの登山者でにぎわっていいたのであった。


さあ〜ここから横尾までの11キロ、およそ3時間のかったるい林道歩きが始まるのであるが、徳澤まで歩いたところで、トシからの
「せっかくだからパノラマコース使わない?」との提案(これがとんでもないことになるのであるが・・・)に軽い返事で乗ってしまう。


新村橋を渡り梓川の右岸にでると、そこは静かで快適な登山道が奥又白谷へとのびていた。まさに、小説「氷壁」の舞台に足を踏み入れ興奮しながら高度を上げていったのであるが、奥又白池(前穂高東壁)との分岐までは明確な道があったものの、その後気がつくと沢歩きとなってしまう。
不安になり「山と高原の地図」を覗いたところ「河原の中を行く」と注記がされていたので安心してしまい、普段の沢登の要領で水の涸れた巨岩がゴロゴロした渓をルーファンしながらズンズンと辛い登りをこなし高度を上げていく。


が・・・、いつのまにか渓は狭まり巨大雪渓が行く手を阻んでいるのであった( ̄□ ̄;) !!!このまま前穂高東壁まで続いているような巨大雪渓を前に、後ろからは今までCLのおいらに素直に従ってきた
ヘッポコ軍団の冷たい視線(-_-)が突き刺さる!明らかにルートミスであるが一応雪渓を登り踏跡がないか探しに行くも、そんなものはどこにもない(あたりまえか!) しばしの沈黙の後、メンバーに謝り、道迷い時のセオリー通りに誤って詰めた渓を降ることにする。


渓を降ること1時間で、何てことなく正規ルートを発見!よくルートミスがおこる場所らしく、岩に大きく「涸沢→」とペンキで書かれていました。


ルートミスですっかり体力を消耗した我々に追い打ちをかけるように、これから越える屏風のコル(標高2,400メートル)が壁のように眼前に聳え行く手を遮るのであった。


ちなみに、恥ずかしい話、このあたりからCLの威厳は失墜し規律は乱れ、これまでの一列縦隊の行軍はてんでばらけてしまい、各自バラバラで涸沢に向かうのであった。


注:パノラマコースを涸沢までの連絡通路ぐらいに考えているとエラ目にあいます。ハッキリ言って今回の山行の核心部であった( ̄ロ ̄


さて、ヘトヘトになり屏風のコルに登ると、そこから「屏風の頭」までは30分ほどであったが、とても見学しに行く気にもなれず、そのまま尾根を越えると眼下に懐かしい涸沢カールが広がっていいるのであったヽ( ̄▽ ̄)ノ


ここまで来れば、あと1時間ほどで涸沢ヒュッテ到着である!
「ビール、ビール、生ビール〜(  ̄▽ ̄)♪」と、メンバー達を置いてけぼりにしトラバース道を駆け降るのであった♪


午後2時過ぎに涸沢ヒュッテに到着!すぐさま野外売店に直行し生ビール(800円)を購入。9月の小さくなった雪渓をバックに、待ちに待った生ビールを一気に飲み干す、クエー最高(*≧∀≦*)ノ!!!と思ったのも束の間、そこは下戸のオイラである。1ヶ月ぶりに飲んだジョッキ1杯のビールにすっかり酔っぱらい急激に気持ち悪くなり、ツエルトにもぐりこむとバタンキュー・・・


気がつくとあたりは夕闇に包まれ、楽しみにしていた野外売店のオデンもカレーも既に終了していた。一方、オイラに遅れること1時間で全員無事涸沢ヒュッテに到着したメンバー達は、野外テラスで生ビールとオデンを肴に天上のビアガーデンを堪能したらしい(´・ω・`)・・・


まさに「昔話のウサギとカメの競争」になってしまったのであった。ちなみに、なぜ起こしてくれなかったんだとメンバー達に苦言を言ったら、みなニヤニヤしながら
「病人を起こすわけには・・・」との答えが返ってきました(゜ロ゜)


そんな訳で、一人さびしくツエルトの中でアルファー米をモソモソ食べて、午後8時には眠りについたのであった。


翌15日は午前2時頃から大粒の雨が降り出し、奥穂高登頂は早々に諦め東海地方に接近中の台風から逃げるように、後ろ髪を引かれる思いを胸に仕舞い涸沢カールを後にするのであった。(もちろん横尾谷経由である)



感想

今回で3回目の涸沢カールであるが雪のない時期に来たのは初めてである。やっぱり雪に覆われた涸沢カールの方が日本離れしていて好きかな。またしても奥穂高登頂はできませんでしたが、山は逃げませんのでまた次回を楽しみにしたいと思います。つたないCLに振り回されたメンバーのみなさんお疲れさまでした(^_^)


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