H25.2.17 パフパフ平標山で板ロスト!




2013年02月17日

三国小学校前の駐車スペースからハイクアップ(先頭ラッセルは50メートルでギブアップ)
平成25年2月17日 平標山ヤカイ沢(山スキー) 

メンバー  カッキー ・ きむっち ・ ひなちん ・ たけお  4名


山スキー4回目のレポである。場所は、娘と何度も登ったことがある平標山であるが厳冬期に一般登山道以外から登るのはもちろん初めてである。昨年末にデビューしたBCスキー、今まで滑ったコースはいずれもスキー場のリフトを利用したもので、スキー場最上部からバックカントリーに移行したのでヒール登高する距離はいずれも標高差500メートル程であった。

今回もおいらはリフト利用のオグナほたかを希望したのであるが、カッキー・きむっち両コーチ陣より、「リフト利用の他力本願は却下!本来の山スキーのフィールドへステップアップだな」とのことで、初心者向きの自力ハイクアップコースの代表格である平標山に決定したのであった。


午前7時に三国小学校前に到着、ここでひなさんと合流。天気は曇り、しかし気温はかなり低く群馬県内で既に0度を下回っていた。天気予報では本日天気が回復するとのことで、17号の駐車スペースはパウダー狙いの多くのボーダー&山スキーヤーで賑っていた。我々は最後の駐車スペースにはいりこみ本日最後尾スタートとなった。


さて、平標山の山頂までの標高差1,000メートルのハイクアップ、カッキーさん言わく「最後尾スタートにつきラッセルないから楽勝だよ!」とのことであったが、兎に角カッキーさんのスピードは早いのであった。みるみる先行者を抜き去りいつのまにか我々が先頭に!まったく休憩してくれないので既にクタクタであったが、「たけ、ラッセルやってみ!」の一言に既に残存体力はリザーブに突入しているにもかかわらず奮起してしまい、ラッセル初挑戦!が・・・技術なし体力なし経験なし装備のみ一流(すべて貰いものです)のオイラが通用するわけもなく、わずか50メートルでギブアップ!


続いて熊谷から来た単独おじさんが「私が代わりましょう」と言ってくれたので早々に交代。しかし・・・しかしですよ、このおじさんもわずか50メールでまさかのラッセルギブアップ!


そして新打登場!ここから稜線までの一番キツイ区間を新潟女子ひなちんが通しで先頭ラッセルしてしまったのであった。(おいらは体力を使い果たしまったくついていけませんでしたが、ひなちん談によると何度もかっきーさんにラッセルを代わってもらえるように、子犬のような瞳を向け懇願したのですが、その都度よいしょされ気がつくと稜線まで登っちゃたんだよね〜とのことでした。)



2013年02月17日
猛烈な風が吹き抜ける平標山の山頂と劇的な天候の回復に歓喜をあげる仲間達!

稜線上は風の通り道のため、カチカチに凍結しまるでアイススケート場のようであった。既に体力的に限界にきたおいらはみんなから10分以上遅れてなんとか山頂に到着。


平標山の山頂はすんごーい風で身を隠すところもない!おまけに濃いガスがすべてを覆い視界は20メートルもない。本日予定の西ゼンの滑り出しは夏なら滝の場所で斜度は40度近くありしかも狭いとの話である。オイラ的には絶対無理である。でもここまで来て滑れませんとも言えずに戦々恐々していると・・・


この状態で初心者(たけお)を伴った西ゼン滑降は到底無理と判断したのか、カッキーさんよりしばし待機の指示。
こうして山頂からやや東に降った斜面でガスが晴れるまで待機することに。天気予報が外れたのかいっこうに天気が回復する兆しはなく、我々の他も10人程のスキーヤーが待機を強いられている。


家で用意してきた熱くて甘ーい紅茶で暖を摂るが外気温は△20℃、じっとしていると体の芯から冷え込んでくる。ブルブル震えているとかっきーさんよりウィスキーの差し入れ。「ぐぃっといけ」と言われ一口喉に流しこむと喉を流れたアルコールが胃の中でカッと燃えるのか体の芯がボワーと温まる。普段酒が飲めないオイラであるが、これは美味い!(次回まねさせてもらいますね)


待機すること30分程で突然にガスが抜け去り眼前に雄大な雪の山々が現れる、山登りの感動の瞬間は夏山も雪山も一緒である!



2013年02月17日


劇的な天気の回復にテンションあげあげで先を争うように滑降スタート!(眼下には苗場プリンスホテルも見える)


前日の降雪と低い気温のおかげで、最高のパウダーゲット!まるで自分が上手になったように錯覚してしまい雪煙りを舞上げての滑降に自己陶酔に陥るのであった(これがバウダー中毒てやつかな?)



⇒かっきーさん滑り動画


⇒ひなちん滑り動画


⇒たけ滑り動画



2013年02月17日

まさかの板ロスト!
さて、あらからパウダーを食いつくし緩斜面に入ったところで、お約束の乾杯へ!

青い空そして風のないパフパフの雪原に腰をおろし火照った体をすかっとチューハイでクールダウン!そして調子こいて、続いて日本酒を飲むとすっかり酔っぱらってひたすら楽しい気分になってしまった。ま〜あとは林道までのユルユルコースにつき酔っぱらっても問題なし、忘れないうちにときむっちコーチに預けていた無線機も回収(このことが後ですんご〜く後悔するはめに・・・)

が・・・山はなめちゃいけないのである!!! この後まさかのハプニングが待っていたのである!


ひとしきり、酒を飲みつくしたところで、気がつくと他のメンバーは既に板を履いていた。慌ててオイラも板を履こうとするが、ブーツに雪が付着してうまく履けない。ま〜あとは消化試合につき大丈夫だろうと、手でビンディングを無理やり押し上げて板を履いてしまう。既に最後尾となっていたが、いくぶん自信がついているので気にも留めないで滑り始めて5分もしないうちであった!


なんの変化もない緩斜面で突然右の板が外れて転倒、そして外れたスキー板はパフパフの雪の中へ・・・そうまさかのスキー板ロスト!山スキー4回目にしてバックカントリーの洗礼をうけたのであった!


初めは簡単にみつかるだろうと軽い気持ちで雪を掘り返していたものの、まったく見つからず、10分程してからザックからゾンデ棒とスコップを取り出し本格的に一人捜索に入る。しか〜し、突いても突いても手ごたえなし!今考えるとひどい捜索である。ゲレンデの場合外れた板は圧雪された雪面を滑り落ちていくことが多いので、バックカントリーでも同じだろうと自分が倒れた場所より下を重点的に捜索突していたのである。


しかもやみくもにトレースの跡を突きまくっていたのであるが、やがてカツンとした手ごたえが!歓喜してスコップで雪を50センチも掘ったであろうか?無情にも出てきたのは巨大な木の根であった。ガビョーン! 休憩中に無線機を回収してしまったことを後悔しながら、きむっちに携帯電話を試みるも無情にも留守番電話サービスへ、ダメもとで留電に「たけです!板なくしました 助けてください」と伝言。


その後、1時間も一人で捜索を続けただろうか?この頃になると不安に全身が支配され、ただやみくもに雪をこねくりまわす捜索活動に陥っていた。

そして、ロストから1時間後、下方の樹林帯からオイラを呼ぶ声が!かっきーさんときむっちが異変に気付き、シールを付けて登り返して来てくれたのであった。

「あ〜あ〜、こんなに雪面をこねくりまわしちゃって!」と言いながらも二人とも対して驚く風もなく淡々とゾンデ棒を出し捜索に加わってくれたのであった。

そして5分後、きむっちが「あったど〜」とひどく簡単に転倒付近の雪面から真っ赤なスキー板を見つけ出してくれたのであった。う〜ん、なんてことなく転んだ場所のほぼ真下に埋まっていたのである。まさに「灯台もと暗し」である!

きむさん、あんがとね〜


その後、捜索でくたくたになった体を引きずるように林道に滑り降り無事に帰還できたのであった。




感想

山スキー4回目にしてバックカントリーの洗礼をううちゃいました!
幸いロストから1時間後には異変に気付いた仲間達が救援に登り返してきてくれたので、1時間強の捜索で発見し大事には至りませんでしたが、ゲレンデとはまったく違うフィールドであることを全くわかっていなかった自分に反省です。但し、かっきーさん曰く「いろいろやらかして対処法を身につけていくもんだ」とのことです。しかし「これが雪崩だったら埋没者はアウトだな!」とのキツイ一言もいただきました。だだやみくもに探してもダメなことを身をもって経験できたことはプラスですね。もっとも常に冷静に対処できるようになるには、ひたすら経験を積むしかないのでしょうけどね。自分のレベルをわきまえたうえで向上心を持ちづづけることが肝要かな!(なんかかっこ良いこと書いちゃったかな)

ひなちんへ⇒1時間以上も雪原で待たしてしまいすいませんでしたけど、こりずにまた遊んでね。

仲間とこたつでトンカツ(^^)

PS

沼田の「山彦」でトンカツ定食をガッツリ食べて帰路につきました。

極厚のトンカツとドンブリ飯はまさに体育会系!

うかまった(^^)が太るな〜



⇒かっきーさんレポ



トップへ

戻る