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H24.9.16~17 ぐだぐだ蓬峠(強風のため撤
退)!


2012年09月16日


今年も9月の三連休を利用して、たけ・トン・ハッシーの3名で谷川岳馬蹄形縦走登山に挑戦してきました。


集合場所の土合橋駐車場はなんと満車状態!沢装備のパーティーもいっぱいいたが、今日明日の谷川稜線は大賑わいだろう。さすがに「近くて良き山谷川岳」である!


さて我々は6:00に土合橋駐車場を出発。本日の予定は西黒尾根を登り、トマの耳・オキの耳~一ノ倉岳~茂倉岳~武能岳~蓬峠でテント箔の馬蹄形スタンダードコースである。見上げる空は青々と深く透きとおり、最高の稜線歩きは既に約束されている状態!めずらしくグットコンディションのオイラは鼻息荒く先頭でズンズンと西黒尾根を登り始める。


が・・登り始めて1時間、まだ森林限界にもでていないところで、
まさかのハッシーのリタイア宣言!

どうやら、ここのところ仕事がスンゲー忙しくて体調を崩してしまったらしい!(本当に顔が真っ白になってました)


まだ一人の遭難者も出していないところがヘベ隊の誇り
「メンバーの無事の帰宅が第一!」と全員で下山を開始する。まだ登り始めの樹林帯の中だったのが幸いし、午前9:00には土合橋駐車場にハッシーを無事に送り届ける(まあ本人が普通に歩いて降りたんだけど⇒ハッシーは車で寝てから帰りますとのことで、ここでお別れ(^^)/ )


さて、時刻は午前9時、この中途半端な時間からどんなコースで登ろうかと地図を開いたところで名案が思いつく!9:56土合駅発の上越線に乗り新潟県側の土樽駅へ電車で移動してしまう。そこから蓬新道を4時間登っていけば、午後3時には、本日のテン場予定地である蓬峠に着けるのである。つまり、1日目は電車でズルッ子となるが2日目は蓬峠~白毛門をハーフ馬蹄として十分楽しめる計画である。


さっそく、映画スタンドバイミーの真似(線路を歩くあれである!よい子は真似しないでね)をして日本一のモグラ駅、土合駅降りホームに向かう。土合駅地下ホームは昔しへべ隊長と雪の谷川に登った時以来であるが、けっこう観光客がいて賑やかであった。



9:56 いざ新潟県側へ電車でGO!(^^)



2012年09月16日


車内で車掌にひと駅分の電車賃230円を払い、10:05土樽駅に到着。新潟県側の天気も上々である。そんじゃまあ~仕切り直して行きますかと駅から蓬新道へ向かって歩き始めたところで、なんだか見覚えのある車がやってくる。


「なんか幸四郎さんのジムニーに似ていない~?」なんて話していると・・・、その車からまさかの幸四郎さんが「えーなんで西黒尾根登ってじゃないの~、蓬峠に先回りしておどろかそうと思っていたのに~何で~???」とスンゲーおどろきながら降りてきたのであった!


笑ってしまうような偶然であるが、「へべ隊埼玉支部集合」である!


こうして一部メンバーの入れ替えがあったものの、午前11:00蓬峠に向けて登り始めるのであった。ちなみに蓬新道は私も他のメンバーも登ったことがなかったので是非とも登ってみたかったのであるが、展望なくだらだらと長い樹林帯の中をひたすら歩くコースで、はっきりいってつまらなかった。もっとも沢沿いのコースなので水場は豊富にあるし、道も比較的安全なのでエスケープコースとしては重宝されているんじゃないかなと思う。


登り始めは青く澄んだ空であったが、午後2時をまわるころから怪しくなり始め、午後3時に着いた蓬峠は完全にガスに包まれ視界は20メートル程とトホホの状態になってしまった。(この時は、それほど風は気にならなかったんだけど・・・)



2012年09月17日


1年振りに蓬ヒュッテのオヤジに挨拶しテン場利用の申し込みをすると、今年も記帳のみで幕営料はいらないとのことであった。まだ時間も早いためか、蓬峠のテント数は我々の他は3張のみと3連休にしては随分と空いている印象を受けた。(午後から急激に天候が悪化したので縦走を諦めたパーティーも多かったみたいです)


他にテン場の入口に去年も見かけた無人の青い4人用大型テントが気になったのであるが、どうやらこいつは、遅れてきてテントを張る場所がなくなった登山者の為に蓬ヒュッテが避難用として常時設営しているテントであることがわかった。


さて、ハッシーのおかげで、たいして疲れることもなくテン場に到着した我々は午後4時からは早くも、トンちゃんのテント(アライのエアライズ2かな?)で宴会を開始する。
お酒大好きトンちゃん幸四郎兄弟はビール⇒焼酎⇒ウィスキーとどんどんヒートアップしていったが、下戸のおいらは、ビール一杯で酔っぱらい、いつのまにかトンちゃんのテント内で寝てしまったようであった。


このあたりからよく覚えていないのであるが、午後7時頃、幸四郎さんに起こされモソモソと自分のツエルト(今回は入口の雨対策としてミニタープをジョイントしてみました)にもぐり込み、そのまま夕食も摂らずに寝てしまったようであった・・・



午後11時頃、ツエルトの布を叩く激しい音で目を覚ます!まるで大勢の人(オバケ?)がおいらのツエルトを囲みそこらじゅうからテントをバシバシと叩いているようで、意味もわからず恐ろしく、しばらくはシュラフを頭からかぶってじっとしていたが、風の音とわかると少し安心しまた寝入ってしまった。


次に起きたのは午前3時過ぎであった。兎に角ものすごい風が吹いていた!新潟方面から蓬峠をぐちゃぐちゃに掻き回すような猛烈な風が群馬方面へと吹きぬけていく!まるで台風そのものである。周りのテントの人(もちろんトンさん・幸四郎さんを除く)も常套じゃない状況にざわざわと起き始めているのがわかる。


起きると同時にツエルトを支えている張り縄のペグが強風に耐えられずに抜けたのか? ツエルトが半壊状態となる。幸いなことに雨は弱いことからツエルトから這い出して再設営を試みるも、
ツエルトと張り縄の接合部が風でちぎれてしまっていることが判明し、諦めて半壊状態のツエルトに再びもぐり込む。


1時間ほどツエルトの中で、ますます荒れ狂う「狂風」に怯えていたが、意を決して外に飛び出しトンさんに「この風はやばいよ~、馬蹄中止!ツエルトはもう持ちませんので先に撤収します!明るくなったら蓬新道経由で下山しましょう!」と提案する。

しかし、あいかわらずのんびりの埼玉支部の撤収は遅々として進まず、朝6時に撤収作業が完了した時は、広い蓬峠のテン場には我々以外誰もいなくなっていた。



ますます風は強く荒れ狂ってきたので、さっさと下山しようと蓬新道に向かったその時、
蓬ヒュッテが緊急避難用として設営していた無人のテントが、ブワリと浮き上がると、張り縄が吹き飛んだのか、まるで巨大な凧のように笹原の斜面をぶっ飛んで行った!


蓬のプロが強力にペグダウンして設営したテントが吹き飛ばされたのである、恐ろしい光景である! 蓬ヒュッテのおやじに知らせに行こうと思ったが、あ~っという間にテントは見えなくなってしまったので、我々の身が安全と撤退!こうして今年の谷川岳馬蹄型縦走は、グダグダのまま失敗が確定したのであった(もっとも、ハッシーのギブアップ時点で敗退かな?)


下山は、1時間も降り樹林帯に入ると風はうそのようにおさまったので、午前7時に沢水でお湯を沸かしアルファー米やラーメンの朝食をとる。その後は長~い蓬新道をだらだらと降って、午前9時に登山口に到着。車の幸四郎さんとはここでお別れ(^^)/


とんさんと二人、土樽駅から午前10:06発の上越線に乗り10分程で土合駅に到着(歩くと8時間はかかるんだけど)。さて、降りたった群馬県側の谷川岳も暑い雲に覆われ山の天気は絶望的だったので、午前中からテルメ谷川で温泉につかってしまうと、すっかり一般観光客化してしまったのであった。



感想

谷川岳馬蹄型縦走も今年で4回目になるが、かってないグダグダ敗退になってしまった。しかし、台風並みの蓬峠の凄まじい風は本当に怖かった!
「強風というよりは、恐風!」である。 おいらはツエルトを好んで使ってきたが限界を感じました。それにしても、モンベルのステラリッジⅠ(幸四郎さん)やアライのエアライズ2(とんさん)はさすがに山岳テントで良く出来てますね!風の力をうまく流して受けて、あの風の中でもうまく自立していたのは驚きである!

ま~あ、良い経験ができました!はっしーも無事に帰宅できたようでなによりである(^^)



谷川岳馬蹄型縦走過去のレポ ⇒ 
平成21年9月 平成22年9月 平成23年9月




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