H21.9.20〜H21.9.21 谷川岳馬蹄(ハーフ)!


2009年09月20日


平成21年9月20日(日)〜21日(月)、シルバーウィークの2日間を利用して、hebereke登山隊埼玉支部メンバー(たけお、とんさん、幸四郎さん、愚弟)4名で、谷川岳馬蹄縦走に挑戦しました!

結果は、二日目朝寝坊により半分で敗退! 白樺小屋経由で湯檜曽川沿いから下山してきました。

※赤線 1日目の行程  青線 2日目の行程

1日目 07:00 白毛門駐車場集合         2日目 04:00 起床(たけお&愚弟)
     08:00 天神平スキー場(標高1,310m)       06:00 起床(とん&幸四郎)
     10:50 谷川岳オキの耳(標高1,963m)       06:30 眼前に雲海に発生!
     13:00 一ノ倉岳(標高1,974m)            08:30 ヒュッテのおやじと散歩へ
     13:30 茂倉岳(標高1.977m)             09:00 蓬峠出発
     15:00 笹平(標高1,594m)              10:10 白樺小屋
     16:00 武能岳(ブノウダケ)(標高1,759m)     13:40 JR芝倉沢見張所
     17:00 蓬ヒュッテ(幕営)(標高1,529m)       15:00 白毛門駐車場



2009年09月27日


9月のシルバーウィーク、何とか嫁と娘を説き伏せて、谷川岳馬蹄縦走に挑戦してきました!今回のメンバーはhebereke登山隊埼玉支部と愚弟の4名である。

カズさんは可哀そうなことにシルバーウィークは5日間とも仕事(本当にかわいそうに!)。hebereker隊長とキム特別顧問は、9/20〜9/23でシルバーウィーク中の4日間を贅沢に利用して、利根川源流部へと進出!別行動である。今回のミッションにあたりhebereke隊長からは、「朝日岳山頂より巻機山方面に向かいスプレシュコールをあげよ!、埼玉支部隊の健闘を祈る!」とのメッセージをいただいた。

午前6:00白毛門駐車場に集合のはずであったが、トンさん&幸四郎さんが渋滞に捕まり1時間の遅刻!計画では6:00から厳剛新道を登り始める予定であったが、いきなり計画変更である。

しかたなく谷川岳ロープウエイを利用し、標高1,310メートルの天神平までショートカットする。実は、厳剛新道経由で馬蹄完全制覇を計画した私とは裏腹に、他のメンバーは初めからロープウエイを利用する気であったらしい。その証拠に、遅刻を知り「2隊に別れて我々は厳剛新道を行こう!」と言う私に対し、愚弟は激しく抵抗したのであった。

午前8:00天神平を出発するが、予想はしていたものの、ものすごい数の日帰り登山者に圧倒される。田部井 淳子の登山入門の影響だろうか?軽装の登山者の中を重さ20キロになる60Lザック(但し、内4キロを酒と水である!)を背負った私はなんだか気恥かしい。「サクサクっとオキの耳を越えちゃおうよ!」とメンバーを叱咤するも、hebereke登山隊の中でも、抜群の体力の無さを誇る埼玉支部である。しかも馴れない縦走装備!次々と団塊パワフルおばちゃん登山者に抜かれていく。

大渋滞の天神尾根は、なんと山頂まで数珠つなぎ渋滞である!ゾロゾロとアリの行列のように進むこと2時間半、10:30 トマの耳到着! 快晴の天気予報は見事にはずれ、山頂は濃いガスに包まれ展望ゼロである。大勢の登山者でごったがえすなか、なんとか記念写真を済ませ一ノ倉岳へ向かう! 



2009年09月20日


オキの耳を越えると登山者の数が激減する。やっと静かな登山が楽しめると思ったが、相変わらず濃いガスに包まれ視界ゼロの状態が続く!期待はしていなかったが、一応ノゾキから一ノ倉沢を覗き込んでみる。すると突然、ガスが晴れて一ノ倉の絶壁と根雪が視界に飛び込んできた! 「コエー、コエー」とここで初めて、すんごく怖い所に身を乗り出していたことに気がつくのであった。

尾根でも風のこない場所をみつけ、カッチカチに焼き上げたフランスパンとツナマヨの昼食をとった後(ゲキうまであった)、13:00一ノ倉岳到着。
ここも風が強く、ガスで展望もゼロであるが、カマボコ型の小さな避難小屋で記念写真を撮る。



2009年09月20日


続く茂倉岳も展望が悪く、さっさとスルー。ここで登山道は右に直角に曲がり笹原の下りに突入する。この時は笹は良く刈りはらわれていたが、1ヶ月前は藪こぎ状態だったと別の登山者が話してくれた。後で知ったことであるが、蓬ヒュッテのオヤジが1週間前に刈りはらったとの話であった。「一人で、それは大変でしたね!」とビックリする私に、蓬ヒュッテのおやじは「いやいや、楽しみなんだよ!」とニコリと高僧のような穏やかな顔で返答するのであった。

さて、茂倉岳を過ぎると新潟県側の天気になるのか?ガスが晴れてスバラシイ景色が眼前に広がる!青い空と紅葉の山を我々が独占する(注:他の登山者がいないのは、単に我々の歩行スピードがめちゃくちゃ遅いだけである! くれぐれも我々の歩行タイムを参考にしないで下さいね m(--)m



2009年09月20日


至福の風景に包まれ、写真撮影に夢中になる隊員達であるが、私一人このペースで日没前に蓬ヒュッテに着けるか不安になってくる。愚弟に至っては、「そろそろ膝のカラータイマーが、ピコピコと・・・!」と情けないことを言い始めた。

そして、ここからは、何度もニセ武能岳の小ピークにガッカリさせられながらも、なんとか 16:00 武能岳に到着。



2009年09月20日


武能岳山頂から笹原の尾根の先には、今回の幕営地の蓬峠と黄色と水色のカマボコ型建物、蓬ヒュッテが沈みそうな太陽に照らされ輝いていた。

17:00 幕営地に到着、先にj張られたテントは5張程で、みな単独の方々のようである。既に夕食の煮炊きを進めてる。明らかに我々が最後である。さっそく、ヒュッテにテン場代(一人300円、安い!)を払いに行くと、ちょうど夕食の準備中で、カレーの良い香りがものすごくうらやましかった。

隊長には黒いフエルト場の泥炭層が乾いたような所がフカフカで幕営適地と教えてもらっていたが、ヒュッテのおやじからは、後続の為に詰めて設営して下さいとの話であった。(我々より遅い人はいないと思うけど!) そんな訳で草地に設営したのであったが、この場所も黒い泥炭層の上に柔らかい草が生えた場所で、すこぶる居心地が良かった。あまりにも快適なので、いつも使うエアーマットも使わずに済んでしまったのであった。

日没前に往復30分の水汲みを済ませ、18:00から宴会開始である。が・・・、周りは既に眠りに就いているのか静かなテン場で騒ぐことは到底できなかった。強い風の中、テントの中で、定番のベーコン炒めを肴にチビリチビリと芋焼酎のお湯割りを飲む。しかし、疲れのためか、19:00頃にはヘッドランプをつけたまま眠りについてしまったようである。

注:この夜、蓬ヒュッテのテン場に、「いびき怪獣が出現し、夜通し不気味な唸り声をあげていた!」のであるが、犯人はどうやらトンさんのようであった。



2009年09月21日


翌日は午前4:00起床。夜明け前の空には、満天の星が輝き、愚弟は初めて「本当の天の川を見た!」とえらく感動していた。
朝方は濃い霧に包まれていたが、他の登山者達は手際よくテントをしまうと、午前6:00には次々と出発して行った。

さて、我々はというと、計画では本日の白毛門までの長い行程を考えて4:00起床、6:00出発のはずであったが、トンさん&幸四郎さんテントはゆすろうが、叩こうがいっこうに起きる気配がなく、相変わらず「いびき怪獣の低いうなり声」だけが誰もいなくなったテン場に響きわたるのであった。

午前6:00 もそもそとテントから這い出してきた二人に、朝方のガスがうそのような、真っ青な空が迎えてくれたのであった。そして、この時点で馬蹄敗退が閣議会議で満場一致決定したのであった。



2009年09月21日


が・・・、山の神様は朝ねぼうの我々に、なぜか最高のご褒美を与えてくれたのであった!

写真は湯檜曽川を覆う雲海である。そしてまさに笠ヶ岳の向うから朝日が昇る瞬間である!

うーむ、本当は今日、あの稜線を歩く計画だったのに!
(注:たぶん我々の体力では、6:00に出発したとしても、日没前に下山は絶対無理ですけどね)



2009年09月21日


雲海に魅せられる我々!馬蹄を諦めたので、時間はいくらでもあるのである。

すると、誰もいなくなったテン場でいつまでもグダグダしている我々に業を煮やした、蓬ヒュッテのおやじがやってきたのである。
「おまえらな〜、こんな良い天気はめったにないのに、なにやっとんじゃ!」
どうやら、昨日の蓬ヒュッテの宿泊客は6名程と少なく、早々に客を送出し時間ができたので、我々をかまいに来たようである。

「ここ、最高!、蓬に惚れた!」との我々の言葉に気を良くした、ヒュッテのおやじは、「それじゃ、お前達に日本海と佐渡ヶ島を見せてやる、ついてこい!」とヒュッテの裏の丘に我々をつれだしたのであった。

が・・・それまで凪の海のようだった雲海が突然、沸騰したお湯のように湧き出し、新潟方面に流れだしたのであった。新潟方面は視界ゼロ!バツの悪そうな蓬ヒュッテのおやじに「また来ますよ!」と、最高のテン場に一晩の礼を言い、午前8:50、白樺小屋に向けてやっと出発したのであった。



2009年09月21日


2日目は下りのみなので、のんびりと、おもちゃのような白樺小屋で記念写真など撮りながら、午後3:00白毛門駐車場に到着。

帰りに水上温泉で汗を流し、今回の山行も無事終了したのであった。


感想

【トン】   いやぁ蓬峠の雲海は最高でしたな!
       そして稜線と紅葉、次回は二泊三日でゆっくり景色を楽しみながら縦走しますよ!
                                               いびき怪獣より

【幸四郎】 時々高度感に恐怖したけど、楽しい行程でした。谷川連峰の景色はすごい!
       蓬峠はふかふかで最高だ〜!    身体鍛えて次回は完全制覇したいね。


【たけお】 谷川岳馬蹄初挑戦は予想通り敗退であったが、「近くてよき山、谷川岳!」である。是非また挑戦したい!
       蓬ヒュッテの幕営地は最高!、いつか、娘を連れて行きたいね。

【愚弟】  ⇒レポ参照




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