その3 突然の入院!


2010年10月13日



その3 突然の入院!

H22.10.13(水)

半分腰が抜けたような感じであったが、なんとか病院内の公衆電話から嫁の勤務先に電話をいれる。
「やっぱり睾丸ガンらしい、先生より家族にも説明したいとのことなので、至急来てほしい!」と伝える。ガンと聞いて嫁がとりみだすかなと思ったが、意外にもけっこう落着いていたのが印象的であった。(あとで知ったことであるが、前日私が嫁に相談した後、嫁も睾丸ガンについてネットで色々調べていたようであった)

続いて、私の会社に電話をいれる。事情を説明すると次長は「兎に角、仕事はいいから治療に専念してくれ!」とありがたい言葉をかけてもらったが、次長の狼狽振りが電話越しに伝わってくる。
またしばらく入院生活でみんなに迷惑をかけてしまうのが気になっていたが、はらをくくって治療に専念しよう!と自分に言いきかせる。
たぶん会社のみんなは、今頃自分の股間をチェッしていることだろう!


嫁を待つ間に、入院準備の採血、レントゲン、心電図等前回の顔面神経麻痺で入院した時とまったく同じ検査をする。但し肺活量の測定は顔面神経麻痺の影響で口が完全に閉じないので、シュノーケルみたいな口にくわえる特殊な器具をくわえて測定することになった。
そうこうしている間に嫁が到着、二人で改めて先生の説明をうける。


腫瘍マーカー値(AFP値が48だったと思う)が上がっていることから精巣腫瘍摘出のため本日入院し、明日緊急手術をするとのこと。入院期間は1週間程であること。摘出した精巣は外注で病理検査をするので結果がわかるまで2週間程度かかるとのこと。CT検査では移転はみられないが、術後の治療については病理検査の結果とMRI検査の結果をみて決めること等の説明をうけた。その後病室に案内されたのであったが、前回の快適な新館4人部屋と違い今回は旧館の6人部屋で、しかも通路側だったのが残念であった。


さて、嫁が入院グッズを調達にでている間、一人病室で待つことになる。この日は診察の後会社に行く予定であったことから、おいらはスーツ姿。この格好で一人ベットのうえに腰掛けていたのであるが、どうみても患者にはみられず、入院の説明に訪れる看護師さん達からは、何度も「患者さんはどこですか?」「患者は私です!」との会話が繰り返されるのであった。そうこうしているうちに待ちわびていた嫁がバジャマを持ってやってきたのである。が・・・!嫁も実際は相当動揺しているのか履物を用意するのを忘れてしまい、今度は
「パジャマに革靴」といったますます怪しい格好となって、入院手続きに院内を歩きまわるはめになったのであった。

初日はバタバタしながら21:00から飲食禁止とのことで、水分点滴をいれられる。あ〜あ、また点滴をうけるはめになるとは・・・、この日は明日の手術の説明等をうけ22:00頃睡眠。




その4 精巣腫瘍摘出手術へ




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