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H22.07.01(木) 麻痺から9日目(入院2日目)
朝6:00起床
左手に点滴をつけたまま朝を迎える。トイレがめちゃくちゃ近く夜中も1時間おきに点滴台をひきずりながらトイレに行っていた。同室の人たちはさぞかし迷惑だったと思う。 |
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飲み薬(朝昼晩各1錠)
ムスコタ錠100 (胃粘膜保護)
メチコバール錠500ug(末梢神経回復 ビタミンB12)
カルナクリン錠50 (細い血管の流れを良くする)
トリノシン顆粒10% (血流を良くする)
バルトレックス錠500(抗ウィルス薬)※これだけ朝昼晩各2錠飲む
点滴(24時間)リンデロン(10mg)
本日は病院の開院記念日とのことで休診日。昨日入院しといて良かったと思う。
突然の入院のため、なんの準備もしていないことに気がつく。体は健康だし、手術がある訳でもないことから、これから2週間どう時間を使うかが問題である。さっそく、嫁にコンデジとノートパソコンを持ってきてもらうよう頼む。(しかし5年以上放置していたノートPCは完全にぶっ壊れていて使用不能!残念⇒しかし、できた嫁が入院11日目にして実家からノートPCを借りてきてくれる⇒これでやっと記録を始めたのである)
点滴を開始して24時間経つが、顔にはまったく変化なし 右側は本当にすまし顔!
休診日につき診察もなく、同室の患者さんと会話して時間を過ごす。 |
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やることがないので、食べ物のことばかり考えてしまう。しかも先生の話ではステロイド剤の副作用は食欲増進ですごく太るよとのことである。食事制限もないので、よほどセーブしないと大変なことになりそうである。
ここの病院1階に売店があるのであるが、なんとパン屋が併設しており、あのトングで取る焼きたてパンがならんでいたり、デザート類がやたらと充実しているのである。 |
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さて、これから2週間の膨大な時間をどう過ごすかであるがとりあえず入院日に1階売店で嫁に買ってもらった村上 春樹の「ノルウェーの森」の文庫本上・下2巻を読むことにした。20年以上前、僕が高校生の時のベストセラー小説であるが何故か当時手をださず現在に至っていたのである。
その他にも病院の談話室にはかなりの漫画及び小説があるので、入院当初は小説を読むことで現実逃避していたような気がする。なかでも久々に読み返した司馬遼太郎の「草原の記」は良かった。 |
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H22.07.02(金) 麻痺から10日目(入院3日目)
飲み薬(朝昼晩各1錠)
ムスコタ錠100 (胃粘膜保護)
メチコバール錠500ug(末梢神経回復 ビタミンB12)
カルナクリン錠50 (細い血管の流れを良くする)
トリノシン顆粒10% (血流を良くする)
バルトレックス錠500(抗ウィルス薬)※これだけ朝昼晩各2錠飲む
点滴(24時間)リンデロン10mg
私の場合、点滴と飲み薬だけの治療のため日中はなにもすることがないのである。そんなわけで、比較的元気で私と同じく時間をもてあましている同室のM戸さん(72歳 腸閉塞で入院中)と会話をしながら一日過ごす。
もちろん点滴台をごろごろ引きずってであるが!
この日、入院3日目にして初めてお風呂に入る⇒広い浴室を1時間自由に使えて快適! |
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ちなみに、食事であるが、朝食8:00 昼食12:00 夕食18:00で病室に運ばれてくるのであるが、第一印象は「え・・・これっぽっちなの?」である!
ステロイド点滴の副作用は食欲増進と先生が言っていたが、入院生活は食欲との戦いの日々でもあった!
ちなみに入院時の体重66キロ!
私の場合、普段食事をとる時間はだいたい 朝食6:30 昼食11:30 夕食8:30〜9:30頃につき最初のうちは朝起きると朝食までもたずビッケット類を毎朝食べてしまった。
もちろん、夕食後も空腹に耐えれなかったのであるが、こちらについては売店にて乾燥コンブの低カロリー菓子を見つけ出し、こいつをしゃぶることで長い夜を絶えたのであった。
長い入院生活、一番の楽しみは食事だったね!(病院食すべて完食達成!)
7月2日の献立
朝食(481kcal) ごはん200g 味噌汁 ハムとキャベツソテー 酢の物 梅干
昼食(762kcal) 炒飯 ワカメスープ 中華風サラダ しゅうまい 牛乳
夕食(688kcal) ごはん200g かじきのピカタ 大根煮付 酢の物 つけもの 果物 |
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H22.07.03(土) 麻痺から11日目(入院4日目)
5:00起床
飲み薬(朝昼晩各1錠)
ムスコタ錠100 (胃粘膜保護)
メチコバール錠500ug(末梢神経回復 ビタミンB12)
カルナクリン錠50 (細い血管の流れを良くする)
トリノシン顆粒10% (血流を良くする)
バルトレックス錠500(抗ウィルス薬)※これだけ朝昼晩各2錠飲む
点滴(9:00〜20:00 夜はずれる)リンデロン8mg ※今日からステロイド剤の量減る!
同室3名にて、おしゃべりしておだやかに過ごす。入院4日目にして、自らの状況をだいぶ受け入れられるようになってきた。会社も休みにつき、この点でもいくぶん気分が楽!
写真にて自分の顔を確認すると、この時点では麻痺側(右半分)はまったく、のっぺらとして皺がない感じ!
動く左側につられて、あきらかに鼻と口が傾いている状態。 |
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夕方、嫁と娘がお見舞いに来てくれる。嫁がもってきたフルーツ(桃)を三人で食べる!
娘は病室のベットがえらく気に入り寝転がっている。
21:00 消灯と同時に睡眠。 |
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7月3日の献立
朝食(500kcal) ごはん200g 味噌汁 竹輪のソテー 卵とじ煮 つけもの
昼食(830kcal) ごはん200g 味噌汁 鶏肉のオイスターソース 酢の物 牛乳
夕食(703kcal) ごはん200g 鯵の塩焼き 小倉煮 もやし和え つけもの 果物 |
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H22.07.04(日) 麻痺から12日目(入院5日目)
飲み薬(朝昼晩各1錠)
ムスコタ錠100 (胃粘膜保護)
メチコバール錠500ug(末梢神経回復 ビタミンB12)
カルナクリン錠50 (細い血管の流れを良くする)
トリノシン顆粒10% (血流を良くする)
バルトレックス錠500(抗ウィルス薬)※これだけ朝昼晩各2錠飲む
点滴(9:00〜20:00 夜はずれる)リンデロン8mg
本日日曜日につき休診日、当然耳鼻科の先生もいないことから診察もなし。
ひたすら点滴だけの一日である。
鏡をみるも、顔に変化みられず。歯磨きすれば口から水が漏れるし、口はひよっとこ!
小説を読んで過ごすが、右目の状態が悪くひどく疲れる。
本日、同室のM戸さん(72歳 腸閉塞で2週間入院)退院、 一番の話相手であったので正直さびいね。
いままで24時間だった点滴が夜はずれたことがうれしい。 |
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7月4日の献立
朝食(587kcal) 食パン マーマレード スクランブルエッグ 生野菜 コーヒー
昼食(785kcal) ごはん200g 白身魚 ごま味噌和え おくら ゼリー 牛乳
夕食(754kcal) ごはん200g 味噌汁 揚げたまごあんかけ サラダ 香の物 果物 |
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写真は、私とモーニングコーヒーを楽しむ同室のH野君(22歳) |
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H22.07.05(月) 麻痺から13日目(入院6日目)
飲み薬(朝昼晩各1錠)
ムスコタ錠100 (胃粘膜保護)
メチコバール錠500ug(末梢神経回復 ビタミンB12)
カルナクリン錠50 (細い血管の流れを良くする)
トリノシン顆粒10% (血流を良くする)
バルトレックス錠500(抗ウィルス薬)※これだけ朝昼晩各2錠飲む
点滴(9:00〜20:00 夜はずれる)リンデロン8mg
朝5時起床 同室のH野君(22歳 気胸で入院)と窓際にテーブルを出し、お菓子を持ち寄ってのモーニングコーヒータイムを楽しむ。
※病室隣の談話室には24時間飲めるカップコーヒー(もちろんレギュラー)の販売機があり、コーヒー好きの私はとっても重宝している。1日3杯は飲むかな)
実は病室は21:00消灯につき、朝5時には勝手に目が覚めてしまう。朝食は8:00からにつき、朝の3時間(5:00〜8:00)をどう過ごすかが一番の課題であったが、モーニングコーヒーと、午前7:00に開店する売店に新聞と甘味類を物色に行くことで消化することにした。
日曜日にM戸さん退院したので、H野君と2人部屋となっていたが、本日新兵2名到着!
Fさん(38歳 気胸)いきなり入院当日に手術、術後とっても痛そうで会話できず
INさん(39歳 腸の手術)手術は2日後とのことで、万全の準備をして入院
午後はアイリスの再放送を見ながら過ごす。 |
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18:00 嫁と娘がお見舞いに来る。なぜか娘が500円おこずかいくれとせがむが、あげない!(どうやら欲しいマンガがあったらしい)
自分では変化があまり感じられないものの、先生はよくなっていますよと言うので、少し安心する。
この日よりデジカメにて自分撮り始める!右側の顔はしわが無いのがわかる。
もちろん口角もあがらず。我ながらひどい顔である! |
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7月5日の献立
朝食(492kcal) ごはん200g 味噌汁 卵とじソテー 野沢菜 ふりかけ
昼食(864kcal) ごはん200g 豚肉生姜焼き 揚げナスのマリネ 昆布佃煮 牛乳
夕食(731kcal) ごはん200g むつの華風蒸し じゃがいものそぼろ煮 ごぼうサラダ |
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H22.07.06(火) 麻痺から14日目(入院7日目)
朝6:00起床
デジカメで自分撮りをしてみるが、あいかわらずひどい顔である!
右側はしわ無し、口角もあがらず!
鼻の穴の大きさも、左側にくらべかなり小さい!
口をニーとやるも右側は無反応、左側に大きくゆがむ!
飲み薬(朝昼晩各1錠)
ムスコタ錠100 (胃粘膜保護)
メチコバール錠500ug(末梢神経回復 ビタミンB12)
カルナクリン錠50 (細い血管の流れを良くする)
トリノシン顆粒10% (血流を良くする)
バルトレックス錠500(抗ウィルス薬)※これだけ各2錠飲む⇒1週間分の処方が終わり、バルトレックス終了
点滴(9:00〜18:00 夕方ずれる)リンデロン6mg
朝、同室のH野君退院、誰とでも気さくに話す好青年だっただけにさびしい!
入院から1週間経ったことから、回復状況についての検査をする!
神経に直接電気信号を送る検査とのことである。後で診療明細書を読んだら誘発筋電図て書かれてありましたが、解りやすく説明すると、中学生の時、カエルの脚に電流を流すとピクンピクンと筋肉が躍動するアレである!
顔面に静電気をビクンビクンとあてられる感じ!
ありえないぐらい痛いが、勝手に神経がビクビクするので、オレの神経ちゃんと生きてるじゃんて気になる!
電極(電撃)をあたえると、パソコン画面に波線グラフが現れるのであるが、正常の右と、麻痺している左では明らかに波が違うのがシロート目にもわかるのが、ひどく悲しかった。だって、麻痺側は全然波打っていないんだもの!先生もシブイ顔をしているのがわかる。
そして、結果発表! なんとパーセンテージにての公表である!
さて1週間の成果はジャジャジャーン!
目 56%回復 やったー
口 3%回復 へ・・・え〜・・・、大ショック!!!
※たぶんこのパーセンテージは正常の左の神経と比較した数字なんだと思いますが、はっきりとした数字がでてしまうコンピューターは冷酷ですね。
先生のお話
顔面神経麻痺については、目と口同時に回復することはありません。どちらかが先で、どちらかが後です。確実に回復してますよ!もっとも、これで目も1%台の回復だったら、手術をしないといけないところでしたね!
恐る恐る、手術てどんなことするんですか?と聞いてみると 骨を削るんですよ、神経を圧迫から開放するんです。ヒョエー大丈夫、あなたは手術の必要ありませんよ!
お願いします、手術はいやです!
手術は絶対にいやだったんだけど、後日この旨を嫁に話したところ、手術した方が早く治るなら手術してもらった方がいいじゃん!とあっけらかんと言われてしまった。
ちなみに検査結果がでたら、いつごろ退院できるか聞こうと思っていたのであるが(※できたら早めに退院したいと聞こうと思っていた)、あまりのショックに聞くことができず、後で見舞いにきた嫁におもいっきりバカにされるのであった。
21:00消灯 ショック大きく眠れず! |
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7月6日の献立
朝食(446kcal) ごはん200g 味噌汁 高野豆腐 香り和え 味付けのり
昼食(736kcal) ごはん200g すまし汁 白身魚のマリネ 蒸し海老の華風 牛乳
夕食(862kcal) ごはん200g 煮豚 マカロニサラダ 辛し和え 杏仁フルーツ
その7へ |
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