H22.3.7 天神尾根で雪洞掘り!


2010年03月07日


08:30 天神平スキー場

09:10 天神尾根

10:00 熊野穴沢避難小屋

10:10 雪洞掘削開始(避難小屋手前の南側斜面)

12:00 雪洞完成⇒おでん宴会開始

13:40 下山開始

14:30 天神平スキー場


2年程前にhebereke隊長と登った雪の谷川岳にまた登りたくなった。今回はヘベ隊メンバー全員にも声をかけたのであるが、天気予報では3/7(日)は降水確率90%とあいにくの天気。そんなわけでメンバー達の反応も鈍かったのであるが、暇人(たけ・カズ・はっしー・とっしー)4名が「とりあえず、天神平スキー場まで行ってから考えましょう!」とのことで、今回の「天神尾根で雪洞掘り!」企画が決行されたのである。


午前6:00 太田の「コロナの湯」に集合し、ハッシー号に乗り合わせのうえ、一路関越道を北上して水上インターを降りる。ここ数日暖かい日が続いたためだろうか、一般道はまったく雪がなく、午前8:00に天神平ロープウェー立体駐車場に到着。粉雪がハラハラと舞っているが、ほぼ無風状態でまあまあのコンディシュンである。


さっそく家族連れのスキーヤーに混じって、往復のロープウェー代2,000円を払いビューンと標高1,400メートルの天神平スキー場にワープ。登山者はゲレンデ内は歩けないので、標識に従い、赤いポールに沿って天神尾根への急登にとりつく。今回の核心部はこのスキー場から天神尾根への登りである。


ゼーハーゼーハと大汗をかきながら登ったそこには、うっすらとではあるが大好きな谷川岳が鎮座する。かなりの悪天候を覚悟してきたのであるが、予想に反して尾根上も、ほぼ無風状態。ここで山頂に登りたい衝動をぐっと抑えるのに苦労する。



2010年03月07日


尾根上の雪はいい具合に締り、サクサクと快適な尾根歩きで1時間程で熊野穴沢避難小屋に到着。さっそく、雪洞適地を物色すると手前の南側斜面が傾斜も緩く樹木もなく良さそうである。自宅を新築する一端の施工主のような気分で縄張りを始める。まずは水平に掘り進むのだが、表面の雪はフワフワと軽く面白いように掘り進める。


このフワフワとした雪はとっても掘りやすいのであるが、スペースの関係上一人で作業するしかなく、掘り始めは余剰労働力がでる。暇な3名は、おしゃべりタイムにはながさく。


公平を保つために交代しながら掘削するのであるが、途中から雪がひどく硬くなり作業効率がみるみる遅くなる。掘削というよりは、「硬い雪をブロック状に切り取っていく」といった感じである。硬い雪に苦労しながらも、ある程度掘り進むと、今度は2名ほど中に入り、雪の硬い奥に向かってではなく、水平方向のやわらかい雪を掘り中の空間を広げる作業に移る。ちょうどアルファベットのT字型の感じである。 このあたりから自然と役割分担が出来上がったのであるが、どうやらわたしが一番の貧乏くじを引いたようであった。


すなわち、T字の左右の先端の空間を広げる作業を受け持ったトッシー&カズは面白いように掘れるのが楽しくてしょうがないようであるが、二人分の削げ落とした雪を一人で雪洞外に排出する担当となった私は、大忙しである。そんなわけで雪洞がT字型になってからの掘削写真が一枚も撮れなかったのである。

一方で本来雪の排出をサポートする立場であるハッシーはどうしていたかというと、この男は前回の山王峠に続き今回もアイスクリーム製造器を雪山に持ち込み、アイスクリーム作りに夢中になっていたのである。


さて、このアイスクリーム作り、ひたすらアイスの入ったハンドボールくらいの赤いプラスチック容器を雪の上でコロコロ転がすのであるが、この作業中他の3名は雪洞内で作業しているので、尾根上を歩いてくる他の登山者からはまったく見えないのである。つまり、ガスのかかった視界の悪い天神尾根を歩いてきた他の登山者は、突然雪の急斜面で、ひとりボールをコロコロ転がす怪しいオトコを目撃して、みな首をかしげながら通り過ぎていくのであった!



2010年03月07日


トッシー&カズは当初の目的である「雪洞内でおでん宴会!」を完全に忘れ、大航海時代のスペイン人のように、ひたすら自らの空間を広げることに夢中になっているのであった!

いつ終わるとも知れない雪の排出作業に業を煮やした私はCL特権で空間を広げる作業を強制終了させ、内装工事に取り掛からせる。こうして、立派な神棚とテーブルを作り2時間程の作業で無事雪洞が完成したのであった。


予定通りの正午に宴会開始!雪洞掘りでほてった体にキンキンに冷えたビールが心地良い、最高の一瞬である。各々持ち寄ったおでんタネを豪快に鍋にほおりこみグツグツと煮込む。


1時間程でなんとか大量のおでんも退治し体も冷えてきたところで、ハッシー特性アイスクリーム登場!
「なぜ、体の冷えたこのタイミングで出すかな〜」とメンバーからは苦言続出である。

しかし、ハッシーに子犬のような笑顔でみつめられると断ることもできず、冷えた体に拷問のようなアイスクリームを食べると、みな体が凍えて、たまらず雪洞を後にする。



2010年03月07日


雪洞からでると、天神尾根は濃いガスに包まれており、つくづく山頂を目指さなくて良かったと思うのであった。


帰りはシリセードーであっという間に天神平スキー場に到着し、湯テルメ谷川で温泉に入り今回のミッションも無事終了したのであった。


ちなみに、天神尾根ではすっかりやっかみもの扱いされていたハッシーのアイスクリームであったが、温泉入浴後は一転取り合いの大人気となって消費されたのであった。


次回は日光白根行くよ! 




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