真上段中央は鳴神山の肩の広場にある大神(おおかみ)の狛犬 |
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H23.2.20(日)、さる副隊長企画のへべ隊桐生低山ハイクに参加してきました。
ルートは鳴神山から座間峠を越えて渡良瀬渓谷鉄道神戸駅へ降りるプラン!
低山ハイクとおもってなめて参加したら、雪ありルーファンありのなかなかどうしてのとっても楽しい一日でした。
今回のメンバーは、さる副隊長・トン・ハシ・おいら(たけお)の4名、隊長他のメンバーはスケジュール調整が合わず不参加。
そんなわけで、今回はいつもサディスティク的に純朴な羊達のようなメンバーを追いたてる隊長がいないことを幸いと、さる副隊長の先導のもと穏やかなペースで登山開始となったのであった。
まずは沢筋を登り始めるが、登山口付近は雪はないものの、30分も登ると雪が多くなり、お守り代わりに持ってきたアイゼンを早々に装着。アイゼンの装着に手間取るメンバー達。久々の登山でもありペースは至ってのんびりであったが、8:30鳴神山頂上に到着!
いままで他の登山者とは誰とも会わなかったので頂上は我々で一人占めと思っていたのであるが・・・
2月の冷たい風が吹く鳴神山の山頂には、既に一人の男がいた。獲物を狙うような目付きでウィスキーをあおるその男は、明らかに不審者であった。あからさまに目をそらす我々にその男は言ったのであった!
「おめーら、おせーよ!」なんと、その男は「へべ隊長」であった!
どうやら、急きょ暇ができたので、飛入り参加すべく我々を追いかけてきたらしいのであるが、我々のあまりにも 亀足ぶりにいつの間にか追い抜いてしまったらしいのである。
さっそく、我々今回のメンバーは、へべ隊長より「へっぽこ軍団」なるありがたい名前を頂戴することになった。
さて、こうしてへべ隊長合流のもと5人で座間峠を目指すことになったのであった。 |
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鳴神山から鍋足沢の頭までは、2時間ほど尾根伝いに北に進む。なぜか隊長も素直に我々のペースに合わせてのんびると歩いている。鍋足沢の頭までのルートは一部やせ尾根もあるが、危ないところは皆無である。しかも赤ペンキの目印がいたる所にあり、迷うことは絶対にないと思う。
最初は我々のペースに合わせていた隊長であるが、鍋足沢の頭に近づくと、先行しあっという間に消えてしまった。たぶん何か企んでいるに違いないと、ヘッポコ軍団は警戒を強めるのであった。
北に伸びる尾根が詰まったところに、「鍋足沢の頭」と掲げた古い板が赤いペンキを塗られた木に掲げてあった。展望はないものの岩が露出し雪がないので、休憩するには絶好のポイントである。先行していた隊長は、その大きな岩に腰をおろしスキットルのウィスキーをうまさそうに飲んでいた。
さて、ここから尾根は、北西方向にゆるやかに降る尾根と北東方向に水平に伸びる尾根に大きく分かれる。山と高原1/50,000地図では座間峠は、ここから北東方向に伸びる尾根を歩くように記されている。しかも、北東方向に伸びる尾根をよく見ると、雪にちゃんとしたトレースもある。この尾根で間違いないと思ったその時、なにやらニヤける顔をしきりに我慢している隊長の姿が眼に入った。(ちょっとまてよ!鳴神山から北に伸びる尾根では鹿撃ちのハンター1名と出会った他は誰とも会わなかった。途中からは雪に先行者のトレースなどなかったはず!こいつはワナだ、隊長のワナに違いない!) |
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ここで、1/25,000地形図(上野花輪)を取出しチェックすると、やっぱりこの北東方向に伸びる尾根は偽物であることがわかる。北西方向に伸びる尾根を約100メートル程進んだ地点から東に向かって斜面を50メートル程降ったところで北東に伸びる細尾根につながっている。この町界尾根が正解ルートである。
「へっぽこ軍団のルーファン」なので少々不安があったものの、鍋足沢の頭から北西方向に伸びる尾根を1分程ほど進んでみると、完全に破壊された道標の残骸を発見。雪の中から鉄製の標識を拾いおこしてみると、それは座間峠を指し示すものであった。これでルートを確認し、北東方向に雪の斜面を急降下する。
後ろからは、ヘベ隊長の「ケッ、」と残念そうに舌打ちする声が聞こえるのであった。
さて、雪の急斜面を50メートルばかり降ると、東に伸びる尾根は明瞭となり、赤いペンキに導かれるように町界尾を東に進む。 |
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このあたりから天気も晴れ、北の展望も開ける。草木湖が木々の合間から見え隠れするようになり、雪の低山ハイク一番気持ちの良い区間であった。
さて、その後もへべ隊長は巧みに我々を偽尾根に誘い込もうとするも、今回「初代へっぽこ軍団長に就任したさる副隊長」は、老眼で近いところを見えないとの理由から地形図もコンパスには、まったく目をくれようとしないのであったが、「遠くのものはよく見えるんだよね!」と、赤ペンキ&赤テープから神業的に正規ルートを導きだすのであった。
赤ペンキが塗られた小ピークの岩稜を右下に巻いて通過してからは、くされ雪の急登に苦労させられたものの、その後は座間峠へと伸びる北尾根に無事乗り移り、緩やかな尾根を降ること10分程で、13:00 無事に座間峠に到着したのであった。
座間峠の印象は、静かな開けた鞍部てな感じであったが、木々の葉が茂ってしまうとかなり薄暗い感じになると思う。
帰りの神戸駅発の渡良瀬渓谷鉄道は16:08とまだまだ時間はありあまっているので、へべ隊みんなで記念写真を撮影し、のんびりと大休止していたのであるが、突然隊長が14:35発の電車で帰ると、かっ飛ばして下山道に消えていったのであった!
とりあえず、おいら(たけお)は訳も分からずに隊長を追ったのであるが・・・
へっぽこ軍団はと言うと、はなから1本前の電車は諦めているのか、いたってのんびり行動であった。 |
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さて、猛スピードで下山する隊長を追いかけた、おいらであったが、途中で下山道と違う尾根に入ってしまったことに気がつく!
隊長は「登山道に戻るのめんどくせえし、別にいいんじゃん!」とそのまま猛スピードで下山して行ってしまったが、小心者のおいらは登り返し登山道から下山することにする。
登り返すこと10分で登山道に復帰!さらに九十九折りの登山道を下山すること10分で先ほど置去りにしてしまった「へっぽこ軍団」に合流。14:00に登山道から無事林道工事現場に出ることができたのであった。
しかし、その後に今回の山行最大の試練が待ちかまいているのであった。林道工事に伴い、今まで降ってきた登山道を完全に見失ってしまった我々は、時間はかかるが林道で下山しようと行動し始めたその時・・・、隊長からの悪魔の電話(最後のトラップ?)がかかってきたのである。
既に1本前の14:35の電車に乗り、ビールを飲みながらかかってきた電話の内容は「林道から帰ると時間がかかるので、登山道を探して帰ってきた方が早いよ!」とのものであった。
さっそく、素直なへっぽこ軍団は全員で杉林の急斜面を降下し登山道の探索を始めるも、林道工事により完全に破壊されているのかまったくその痕跡すら発見することがでず、30分が経過!
いいかげん登山道探索を諦め林道に戻って帰るか、このまま登山道を探索しながら斜面を降下するか意見が分かれ始める。
既に林道からかなりの距離を降ってしまい、もう登り返すのがおっくうになってきたのか?軍団長(サル副隊長)の決断のもと登山道探索が続行されたのであった。まあ、かなり不安があったのだけど、その後まもなくして沢沿いに登山道を発見。迷走状態は小一時間程で終わり、無事下山することができたのであった。
こうして、誰も「八甲田死の彷徨の山田少佐」になることはなかったのだけど、なんとなく山菜採りやキノコ狩りの人がよく里山で遭難してニュースになる訳がわかったような気がしたのであった。
帰りは、神戸駅の名物である列車レストランで、きのこカレーを食べながら(※実は、おいら去年病気してから、大好きだった肉が一切食べられなくなっちゃたんだよね!何故かな?)1時間後の電車を待ち、今回のミッシションも無事終了したのであった(^^)
隊長のレポはこちら⇒ |
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駒形〜鳴神山〜座間峠〜神戸駅 行程一覧
06:00 大間々駅 へべ隊「へっぽこ軍団」(さる副隊長・トン・ハシ・たけお)集合
06:40 駒形登山口 車を一台大間々駅にデポし登山口へ移動⇒登山開始
08:30 鳴神山頂上 山頂にて、ウィスキーをあおる不審者を発見!よく見たら「ヘベ隊長」!
10:15 雨量観測器 おだやかな尾根をのんびり北上(亀足ペースに耐えかねて隊長先行!)
10:30 鍋足沢の頭 最初のルーファン地点!隊長の踏跡トラップを見破り、無事に北東尾根に乗る!
11:30 北東境界尾根 またしても、ウィスキーを煽る不審者を発見!よく見たら「ヘベ隊長」!ここで昼食
11:50 北東境界尾根 北尾根に誘込む隊長踏跡トラップを見破り、高度を下げて東尾根に移動成功!
12:30 東尾根急登 東尾根のあまりの急登に副隊長バテル!
12:50 北尾根へ移動 さすがに、もう諦めたのか隊長のトラップ今回は無し!
13:00 座間峠到着 みんなで記念写真撮影後、隊長は神戸駅14:30発の電車に乗ると先行!
13:30 下山開始 隊長&たけお かっとばしすぎて下山時に東側の枝尾根に入りこむ!
⇒隊長はそのまま、へっぽこ軍団を置去りにし下山!14:30の電車で帰宅!
⇒たけおは登り返し登山道に復帰のうえ、13:40へっぽこ軍団に合流
14:00 林道工事現場 痛恨!へっぽこ軍団、林道工事現場にて登山道を見失う!
林道を歩くか、登山道を探すか?意見がまとまらず迷走状態に!
14:50 童謡ふるさと館 林道工事により完全に破壊された登山道跡を発見!通行禁止の登山道から下山
15:20 神戸駅到着 列車レストランにてきのこカレーを食べながら16:08の電車を待つ!
16:50 大間々駅到着 デポした車で駒形登山口に戻り解散(^^) |
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