H21.7.26 ヤマヒルウヨウヨの沢!


2009年08月01日


前回、新潟遠征にてイワナ天国を味わったhebereke登山隊であるが、帰り際に幸四郎さんから、今度は日帰り可能な近場の沢に連れて行ってほしいとのお願いをされたのである。そんなわけで、7/26(日)に私のホームグランドである栃木の沢に向かうことにした。実は先週の娘との釣りが不調に終わったことから、私としては少々欲求不満状態であったのである。

hebereke隊長とキム特別顧問は1泊2日で新規開拓遠征釣行中であり、カズさんは最近遊びすぎたのか、たまった家の用事と子守の為不参加、トンさんはヒルの話が出た途端、ヌメヌメ系吸血生物に恐怖し不参加表明! よって今回は幸四郎さんと私の2名でのミッションである。

さて、この沢は夏場に入るのには少々勇気がいる。ヤマヒルがいっぱいいるのである。まあ、ヤマヒルに血を吸われても、別に蚊みたいに痒くなるわけでもなく、あの憎きブユ(ブヨ)のように痛痒く腫れ上がることもないので、あのおぞましい姿と血が止まらない憂鬱さにさえ慣れてしまえば別に何ともないのであるが、なにぶん普段の生活圏ではみかけない生物だけあって、慣れが必要である。

もっとも、私は既に何度もやつらに吸血されていることから、ヤマヒルは気にしないことだと割り切ってしまっているが、幸四郎さんはそうはいかなかったのである。

前日、なにげなく「ヒルがいるから、きんかんとガムテープを持ってきてね」とメールをしたのであるが、どうやら幸四郎さんはこのメールに恐怖し、前日仕事を抜け出して「ヤマヒルジョニー」なる怪しげな秘密兵器(スプレー)を購入してきたのであった。



2009年07月26日


佐野インター近くの「道の駅みかも」で幸四郎さんと待合わせ後、私の車に乗り換えて秘密の沢へ!
幸運なことに先行者はいないようである。しかし明確な足跡から昨日ぐらいに誰か入渓していたようである。

幸四郎さんは、「ヤマヒルジョニー」なるスプレータイプのヤマヒル除けをまんべんなく足まわりにふきつけているが、沢歩きに効果があるかは謎である。

沢に降りてみると、梅雨明けしているにもかかわらず、ここ数日は雨が続いていたおかげで水量も十分!しかし、予想通りヤマヒルの大歓迎!

トップを歩く私は気付かなかったのであるが、幸四郎さんが歩く足元付近では、私の足音に反応して、そこらじゅうの地面からはいだしてきたヤマヒル達が、鎌首をもたげてはユラユラトよろこびのダンスを踊り、幸四郎さんの行くてを阻んだようである。

女の子のように「キャーキャー」騒ぐ幸四郎さんはほっといて、30分程沢を登った後、さっそく竿をだすことにする。

今回は川虫がとれないので、エサは前回釣行の残りのぶどう虫である。今回はホスト役に徹するつもりであったが、あまりによい渓相に我慢できず幸四郎さんを差し置いてエサを流す。ゴツゴツとのこ気味よいアタリとともに、一投目からキープサイズゲットである(^^)/



2009年07月26日


ヤマヒルに恐怖し、地面ばかり気にしていた幸四郎さんであるが、「ヤマヒルジョニー」の威力はなかなかのもので、スパッツを登ってきたヤマヒルがすり込んだ薬におどろき、落ちていくのを目のあたりにすると、幾分おちついたのか釣りに専念しだしたのである。

堰堤下で、お腹の黄色い良型イワナを釣りあげた幸四郎氏! この沢のイワナは美しいね!との満足顔に、ポスト役の私もひと安心である。



2009年07月26日


ちなみに、こいつがヤマヒルである。

幸四郎さんの釣った美しいイワナの撮影に夢中になっていた私であるが、のどぼとけのあたりに違和感を感じ触ってみると・ ・ ・

「ゲゲゲゲゲ、私の首にヤマヒルが着いているではないか!」急いでむしりとってしまったが、これが悪かったのか?1週間たったいまでも首の噛まれた箇所がはれている。

ヤマヒルは吸血が終了すると自然とポロンと落ちるようであるが、吸血中は無理やりむしり取るようなことはせず、ハッカ水等を噴霧して自然に落ちるのを待った方が良いようである。もっとも、私も小型噴霧器にハッカ水を入れて持参してきたのであるが、気持ち悪くてそんな余裕はなかったのである。



2009年07月26日


さて、釣りの方であるが、良いのが釣れたのは最初のみで、あとたチビイワナが時々釣れるのみで、今までにない苦戦を強いられた。

川虫が取れないことから、私は初めての毛バリに挑戦してみる。もちろん、テンカラなど高等なテクニックを要する釣法は無理なので、いつものちょうちん仕掛けの重りとハリの変わりに毛バリを結んだ、ちょうちん毛バリである。

初めての毛バリであるが、ポチャンといった感じで次々とイワナが飛びついてくる。こいつはオモシロイと思ったが ・ ・ ・ 、なぜかまったく合わせることができない。


しかし、何度もやっているうちにやっと、良型イワナを掛けることができた。が、なんということであろうか、毛バリごとイワナに持っていかれてしまった。
いいかげんな結び方をしていた自分が悪いのであるが、高い金をだして買ってきた毛バリ、それも一番アタリがあったやつ(黒いやつ)を失ったショックは大きかった!

その後、「私の毛バリかえして!」と何度も同じ場所に打ち込んでみたが、わたしの毛バリをくわえていったイワナには二度と姿を現すことはなかったのである。

(そんなわけで、カズさん今度毛バリちょうだいね、いっぱい釣れるやつ)

写真はやっと毛バリで釣れたチビイワナ!(※毛バリ初である感動である、大きさは関係ないのである)



2009年07月26日


その後は、近場の沢とは思えない楽しい変化に富んだコースを遡行する。もちろんいたるところでヤマヒルが歓迎してくれるのであるが!



2009年07月26日


5メートルの滝に到着、この滝4月にカズさんと登った時は水量も少なく、なんてことなかったはずであるが、今回は水量も多く迫力満点である。

せっかくだからと幸四郎さんを説得し、ビショビショになりながらも無事突破する。(写真は下降時の幸四郎さん!)



2009年07月26日


そんでもって、滝の上でヤマヒルを気にしながらも大休止!

ブルーシートを敷きビールで乾杯である。この間も、次々とヤマヒルが侵入してくるので、絶えずハッカ水入スプレーで撃退する。

ビールとウィスキーの水割りですっかり良い気分になった我々は、午後1時に納竿。

午後3:00無事車止めに到着、車止めでお約束の全身身体検査を実施したのであるが、結果は幸四郎さんは被害ゼロ、一方で私の方は右足のすねから流血及び吸血痕!
但し犯人は既に逃亡しているようであった。よって首と右足の2ヶ所!まあ、被害軽微といったところでしょう。

平地は、この夏一番のものすごい暑さのようであったが、沢は涼しく楽しい一日であった!



2009年07月26日


感想

たけお

秘密の沢と思っていたが、最近ゴミも増えてきたし、けっこう入渓者が増えてきたようである。
ヤマヒルを気にしない、私のようなバカな釣り人がけっこう多いのだろうか?



幸四郎 隊員

秘密の渓のイワナは予想以上に綺麗でしたね。
ヤマヒルは気にしないのが一番かな! でもあの不気味さは気になるだろうな〜 (((( ;゚д゚))))。
2つ目の滝の向うには桃源郷があるかも・・・




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