H21.4.12 カタクリの渓(初釣り)!


2009年04月12日

1年ぶりの渓!
最近、山登りのレポばかり続いているので、当HPを愛読している渓流釣師達が「どこが、渓流釣り日記じゃ!」と離れられると困るので、今回は渓流釣りのレポである。
私の初釣りは、数年前から「カタクリ咲くとっておきの渓」と決めている。今年は暖冬で、カタクリの花はもう終わっているかもしれない心配があったが、前回社山に一緒に登った「かずさん」を誘ってて平成21年の初釣りに行くことになったのである。

午前6時、かずさん宅に到着。天気は快晴!但しここ一週間まったく雨が降っていないのである。「暖冬だったし、水量はかなり少ないのは確実、厳しい釣りになるかもしれないね!」など話ながら午前7時前に入渓地点に到着。

幸いのことに先行者はいないようである。しかしさすが日曜日である!林道のあちらこちらに車がデポしてある。こんな小渓にも相当数の釣師が入っているのである。林道に沿った渓では、おそらく壮絶な先行争いが繰りひろげられていることだろう。

我々はロープ持参のもと、とっておきの沢に入渓するのであるが、残念なことに、去年はなかった目新しいロープが残置してあり、この秘密の渓も年々釣人が増えて荒れていくことであろう。(※もっとも私もその一人であることは間違いないのであるが・・・)気を取り直して、1年振りの渓に降立つと、予想通り水が少ない。まだ木々の新芽の時期には半月程早いのか、水墨画のような世界である。空の青さだけが際立つまだ冬の景色である。



2009年04月12日

カタクリの花
カズさんは「カディスをこよなく愛するフライマン」(※書いといて私はカディスて何かよくわからん?たぶん毛鉤のことかな?)なので、水量が少ない渓は難しいとの話である。30分程沢を歩いてから釣りを開始したのであるが、最初はアタリもなくだんだん心配になってくる。そのうち毎年イワナがついている、とっておきのポイントに到着。

ここははずせないと、エサ釣りの私にポイントを譲ってもらう。岩の隙間に川虫を打ち込むと、5秒後には、あの一年ぶりのゴツゴツした懐かしい手ごたえが竿越しに伝わってくる。グググと糸を引っ張るイワナを一気に抜きにかかる、岩の隙間から黄金色に輝く良型イワナを釣上げた。25センチ、大満足の今年初イワナである。暖冬に水の少ない沢で心配したが、今年もイワナ達は元気に成長しているようである。

さっそく、HP用に写真を撮ろうと、ポケットのデジカメを取りだすが?ゲ、デジカメが無い、どこかで落としてる!ゲゲゲゲ、沢で落としたようだ、多分みつからないと思ったが、探しに戻ることにする。カズさんに5メートル滝まで先に釣上がってもらよう頼み、一路沢を引き返す。1時間程探し廻ったが、やっぱり見つかるわけもなく、気をおとして先ほど良型イワナを釣上げたポイントに戻ってみると、なんてことはなく、枯れ葉のうえにそれは落ちていた。良型イワナを釣上げた時、相当興奮していたようで、落としたことにまったく気がつかなかったのである。もっと最初にちゃんと探していれば、沢を降る必要もなかったのだが、まあ見つかったのだから良しとしよう。



2009年04月12日

可憐なカタクリの花!(アップ)
カズさんを追いかけて沢を登ると、程なくしてカタクリの群生地に到着する。既に花が終わってしまっているものも多かったが、北斜面のものはちょうど今が最盛期のようで可憐なチョウチョのような花が、今年も私をやさしく向かえてくれた。しばらくは、カタクリの撮影に熱中していたが、カズさんのことを思い出し、慌てて追いかける。



2009年04月12日

9:33 5メートル滝前
さて、カズさんは既に5メートル滝まで到着していると思ったが、気を遣ってゆっくり遡行していたようで、程なくして追いついた。釣果の方は、数はでるものの、みな10センチ前後とのことである。水の少ないこの時期はイワナ達はみな岩の下に潜んでおり、ドライフライでは難しいようである。それではと、堰堤下の好ポイントを譲ってもらい、川虫をそっと岩陰に落としこむと、キラと魚体が光り、グイグイと糸を持っていく、力いっぱい抜きあげると、またしても黄金色に輝く25センチの良型イワナを釣上げた。かずさんの羨望の眼差しを浴びて釣上げる気分は最高である。

その後、程なくして5メートル滝に到着。以前、私が打込んだハーケンがあるはずであるが、みつからない。さて、どうやって登ろうかと攻めあぐねていると、最近岩登りに凝っているカズさんが、私がトップで登りますと、スルスルと簡単に登ってしまった。途中私の打込んだハーケンを発見し、クィックドローで確保をとる。セカンドの私は、カズさんの8mmロープで確保してもらい登ったのだが、こちらは相当てこずってしまった。



2009年04月12日

12:00 焚き火
滝上も水量が少なくフライにでてくるのはチビイワナばかりで、やがて沢は倒木で塞がれる。ここでフライの領域は終了である。カズさんは堰堤上のひらけた場所で大休止し、薪を集める。

この先はエサ釣りの領域である。倒木で塞がれた沢を無理やり登ると、けっこう深い淵がでてくる。丹念に竿をいれる。何と、ここで同じ釜で23センチのイワナを3本釣上げた。この上の滝はちょっと簡単には登れそうもないので、ここで収竿である。

沢を下ると、嬉しいことにカズさんが焚火を起こしてくれていた。ここでイワナ2匹を昼食に食べることにした。程よく焼けたイワナの背中にカブリつく、半年振りの焚火で炙ったイワナの塩焼きは、まさに幸せの一時であった。が、残念なことは私もカズさんもビールを忘れたことであった。あー、ビールが飲みたかった!



2009年04月12日

イワナ 25センチ〜23センチ 5匹
休憩の後は、探検モードに切替えて何本かの枝沢を登ってみたのだが、どれも奥が深く、最後まで詰め上がることはできなかった。

帰りに、尾根に延びる真新しい索道を発見し、こいつを利用して帰ることにしたが、これが大失敗!
道を失い、しかたなく急な斜面を無理やり降りたのだが、下降した場所は元の枝沢! なんと1時間費やして進んだ距離は50メートルととんだルーファンミスとなってしまった。もっともその後はカズさんが杣道(獣道?)を発見したので、沢から高度をとって無事入渓点まで帰ることができたのである。



2009年04月12日

ニリンソウ
感想

まだ芽吹き前の一見寂しい渓であるが、可憐なカタクリやニリンソウの花に出会え春を感じる
楽しい渓であった。イワナ達も元気に息づいているようであるが、去年はなかった残設ロープがあり、けっこう釣人は入っているようであった。




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