2/22 霧降高原、赤薙山!


2009年02月22日

8:03 左の一番高いピークが女峰山、一番右のピークが赤薙山!
霧降高原、赤薙山!

08:30 霧降高原第3駐車場
09:00 霧降高原スキー場(登山開始)
09:30 小丸山(スキー場頂上)
10:30 焼石金剛(休憩)
11:20 赤薙山頂上(2.010m)
15:00 下山

娘に本格的にスキーをやらせようと、自宅から一番近いファミリー向けスキー場を検索したら、日光霧降高原スキー場がヒットした。しかも日光霧降高原有料道路が数年前から無料化しているとのことである。こうして、家族で霧降高原へのスキーを計画したのであるが、よくよく調べてみると、スキー場は数年前から閉鎖されているようである。

しかし、このスキー場跡地から赤薙山を経て女峰山へと延びる縦走登山道があることを知った。もちろん、この距離だと一泊二日コースで、難しい場所もあり、雪山初心者の私では到底無理である。しかしながら、赤薙山までの日帰りピストンならお手軽日帰り登山が十分可能なのである。



2009年02月22日

出発前駐車場にて記念写真!
さっそく、メンバーを募ってみたところ、12月に前白根に登って、すっかり雪山に魅せられてしまった、愚弟と、最近オーバーウエイト気味のhebereke隊長が参加することになった。
今回はお手軽登山につき、テーマは「頂上でおでん宴会!」と、最近ピッケルを購入した私と愚弟のために「滑落制動訓練!」の2本柱にすることにした。

当日は快晴、天気予報では3月下旬の暖かさと報じていたが、午後から天気が崩れるとのことである。
無料化された霧降高原道路は、まったくチェーンの必要がなかったものの、何故か所々の路肩に車が止まっていた。なんだろう?と不思議に思っていたら、岩陰にライフルを構えたおじさんたちが見えたので、たぶん大規模な猟友会の鹿撃なのだろう。このあたりも増えた鹿が、霧降高原唯一ともいえる観光資源のニッコウキスゲを食荒らしてしまい問題となっているらしいのである。

ほとんど通行車のない霧降高原道路を気持ちよく進む!このまま、チェーンなしで行けると思ったら、駐車場入口前の日陰の坂で痛恨のスタック! 積雪は10pもないのに、ノーマルタイヤではまったくグリップせず僅か50メートル進むために、チェーンをつけるはめになった。

愚弟としぶしぶチェーンを装着していると、駐車場からhebereke隊長の青のジムニーが降りて来た。
待合わせの9:00よりまだかなり早い時間である。桐生からの122号がすごく空いていて1時間半で着てしまったとの話である。愚弟と隊長は初対面につき挨拶を交わすも、私とそっくり(実は我々は双子!)につき、すぐに馴染んでしまったのである。



2009年02月22日

閉鎖中のスキー場をひたすら登る!汗だくである
駐車場には我々の他に8名程の中高年パーティーが円陣を組み、準備運動をしていた。
軽く挨拶を交わす。男女混合おじちゃんオバチャンパーティーであるが、とっても気持ちの良い方々であった。しかしながら大パーティーの後塵を踏むのもなんなので、我々は準備運動など、もちろんせず早々に閉鎖中のスキー場に向かい歩き始めたのである。

しかし、本当に2月? 天気予報で3月下旬の暖かさと報道していた通り、まさに春の空気である。どこまでも見える冬の凛と澄んだ空気を期待していたのであるが、春の霞んだ空気は遠くをぼやかしている。そして、雪が全然ないではないか!!! 

積雪5cm程度では? 無人のスキー場は所々芝生が露出し、これじゃ閉鎖せざるえないのも納得である。とりあえず、スキー場てっぺんの小丸山を目指しスキー場内をズンズン登る(注:本来の登山道はスキー場右側の樹林帯の中にあるようであるが、見晴らしの良いスキー場内を登った方が断然気持ちが良いのである! 閉鎖中だもんね)

 それにしても、暑い暑すぎる!30分も歩くと汗だくである、手袋をはずしザックに突っ込む。私の服装は下着にユニクロのヒートテックとアウターはレインダンサージャケットの2枚であるが、弟に至ってはTシャッ一枚で登っている。(はっきりいって今回の山行!このスキー場の登りが一番きつかった!)



2009年02月22日

9:52 写真中央のピークが赤薙山!
小丸山の頂上からは、稜線を見渡せるのであるが、既に雪山ではない!もともと、霧降は雪が少ない地帯とガイドブックに書いてあったが、ここまで雪がないとは・・・、それとも地球温暖化の影響か!



2009年02月22日

10:09 Tシャツで登る愚弟!
とりあえず、岩の露出した稜線を進む!焼石金剛という立札付近を過ぎると、いくぶん雪がでてきたが、依然アイゼンもピッケルもまったく必要ない。



2009年02月22日

11:03 先行者のトレースがなくなり、アイゼンにつく雪団子が気になる!
しかし、山頂直下の最後の急登では、日陰の樹林帯に入り先行者もいないことから、アイゼンを装着し、ストックをピッケルに持ち帰る。先行者のトレースのない雪山を登るのは快感である!



2009年02月22日

11:18 静かな山頂にて、記念写真!
グイグイと自分勝手のルートで進んでいくと、やがて小さな鴨居と祠が現われた。立札には「赤薙山2,010m」とある。11:30登頂である、山頂は樹林の中にあり展望はまったくないものの、静かでなかなか良い場所である。



2009年02月22日

「おでん」と「ビール」、これがメインイベントです!
さっそく、荷揚げした「おでん」をガスバーナーで温める。隊長はビールを雪に埋めると、タバコに火をつけた。山頂の一服ウマイんだろうな〜(※私も依然は1日2箱吸うヘビースモーカーであったので、あのうまさの記憶だけ残っているのである。既に禁煙して10年ですけどね!)

こいつが、今回の目的「宴会おでん」! スーパーで売ってる温めるだけでOKのやつである。
グツグツいい始めたおでんにたまらず、まだ冷えきらないビールを雪の中から掘り出しプシューと乾杯! まさに祝福のひと時である(^^)



2009年02月22日

11:53 ポカポカ陽気の中での昼食
ビールを飲みながら、おでんを突いていると、駐車場で出会った、中高年団体パティーが到着!みなカップラーメン等を食べ始め、山頂は突然賑やかになる。我々のおでんは羨望の眼差しを受け、なんとも優越感に浸った昼食となった。最後におでんの汁に讃岐うどんを投入し、昼食終了。我々は山頂で1時間以上飲んでいたので、中高年パーティー達は先に下山してしまった。



2009年02月22日

13:07 ギャラリーいっぱいの滑落制動訓練です
下山時し、キスゲ平に続く急斜面で中高年パーティー達がロープを出しピッケルによる滑落制動訓練をしていた。他に適地がないことから、我々も隣で滑落制動訓練を始めたのであるが、既にオバチャン達のお尻で圧雪されツルツツとなった斜面はスコブル滑りが良く、一端すべり始めると、ピッケルを突き刺しても中々止らないことが実感できた。

いつの間にか、中高年パティー達は自分たちの訓練を止めてしまい、隊長の講習に聞き入っていた。リーダーらしき人が「そろそろ降りるよ!」との呼びかけに対し、オジチャン、オバチャン達は「この人の講習を聞きいてから!」とリーダーを困らせていた。そのうち調子に乗ったオジチャン、オバチャン達は隊長に「アレヲやってくれ!これをやってくれ!」と私にはよくわからない技術披露を求めて、隊長を困らせていた!とにかく、この中高年8人パーティー達はよく笑う人達でとっても楽しい気持ちの良い方々であった。



2009年02月22日

13:49 まるで春のような、もやいだ空気!




2009年02月22日

14:46 ウサギのマークが素敵です
帰りは、小丸山まで降りると、お約束の子供用ソリの登場である。至る所芝生が露出している個所があるものの、スキー場でよく整地されていることから、思い切って滑り降りる。



2009年02月22日

おとなのソリ遊び
もちろん、方向転換および自己制動はほぼ不可能な程スピードがつくのであるが、スキー場はやがで緩斜面になるので、3人ともまった意に介さず、猛スピードで滑り降ったのであった。

奇声をあげて滑り降りて来た我々は、ソリ遊び中の子供達に「怪しいおじさん」扱いされた。
ピッケルと子供用ソリのアンバランスさは最高である。

15:00 下山、帰りに温泉につかり、少々ものたりなかった今回のミッシュンも無事終了したのである。

次回計画 雪のあるうちに谷川岳あたり考え中!




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