H21.1.3 正月の筑波山(娘7才)!


2009年01月03日

今回は、携帯したGPSの軌跡データをカシミール3Dを利用して地図に落としてみました。もっとも、下山については、衛星をうまく捕捉できなかったのか、うまくデータが取れず、まるでケーブルカーを利用したような直線的な軌跡になってしまいましたが!
04:30 自宅出発
06:00 筑波神社駐車場
06:20 駐車場出発
06:30 筑波神社(初詣)
06:40 登山開始
08:30 弁慶の七戻り
09:20 女体山 山頂
10:10 男体山 山頂
10:50 下山開始
12:30 下山(ケーブルカー乗場)

新年明けましておめでとうございます!今年も「たけお渓流釣り日記」をご愛読願います。
さて、1月2日に、家族3人で羽生のショッピングモールの初売に行った時のことである。娘は、どうしてもほしい熊のぬいぐるみを見つけたようであったが、既にクリスマスは終わっていたのである。

その後何か考えているのか、しばらく無口な状態で帰宅した娘はおもむろに、「パパ、山登り行こうよ、雪山でもいいよ!」と珍しく娘の方から言い出したのである。(注:我家の場合、娘が素行良好で全行程自力で登山できた時にかぎり、何か1つだけオモチャを買ってあげることになっているのである。)

もちろん雪山は無理であるが、こうして1月3日は、娘の(動機は不純であるが)うれしい一言に乗せられて(もっとも、私も買ったばかりの重登山靴の足慣らしをしたかったのであるが!)、近場で初詣もできる筑波山登山(ロープウエイもケーブルカーも不可 筑波神社から女体山コースを登り男体山コースで下山)が急遽決定したのである。



2009年01月03日

6:34 早朝にもかかわらず一軒だけ開店していた土産物屋
もちろん、正月休みを一人でゆっくりできると、嫁も快く我ら親子に弁当を持たせて送り出してくれたのである。

但し、筑波山登山の拠点となる筑波神社は初詣のメッカでもあるので、駐車場確保には至難を極めることが確実であることから、早朝出発とすることにしたのである。

自宅を朝4:30に出発し、夜明け前の筑波山公営駐車場には朝6:10に到着。さすがにこの時間には、登山者の車が4、5台あるのみであった。他の登山者と同じように車の中で日出を待つこと20分程で、空が明るくなってきたので6:30に駐車場を出発した。

まだ薄暗い筑波神社の参道は人影もまばらであったが、1軒だけ既に開店している土産物屋があった。
娘は、めずらしい素朴な土産物にくぎ付けとなり、いきなり足止めをくらう。下山したら何か1つだけ買ってあげることを約束し、何とか神社に進む。早朝の筑波神社本殿も人影はまばらで、特段並ぶようなこともなく、凛とした朝の空気の中で初詣を済ませると、境内右側の女体山登山道へと進む。



2009年01月03日

8:01 光差し込む気持ちの良い登山道
今回は白雲橋コースで奇岩を楽しみながら、まず女体さんに登り、その後男体山に登って、急登の御幸ヶ原コースは下山路として利用することにした。山と高原の地図記載の標準的コースタイムは、登り白雲橋コース(筑波神社〜女体山)が2時間20分、降り御幸ヶ原コース(御幸ヶ原〜筑波山神社)が1時間25分である。

神社境内右側から登山道に進むのであるが、初めは薄暗い樹林帯の木製階段をただただ進むことになる。20分程で、つつじヶ丘のロープウエイ乗場へ進む迎場コースとの分岐にぶつかるのであるが、ここは左側の白雲橋コースを進む。

ここからは、木の根が張り出して歩き難い急登に変わってくるのであるが、相変わらず樹林帯の中で展望もなく、相変わらずつまらない登りが続くのである。やがてロープウエイ乗場から女体山に登る「おたつ石コース」と合流するのであるが、ここからが展望も良くなり、俄然おもしろくなってくるのである。

時間も朝早い為か登山者もまばらであったが、既に下山してくる方もいて、びっくりさせられる。娘も出会う登山者に、かたっぱしからあいさつを交わしつつ機嫌よく登っている。嫁が寒いからとかなり厚着をさせているので、汗をかかせないようこまめにレイヤリングを変えるのに苦労した。



2009年01月03日

8:32 弁慶の七戻り
やがて、今回一番娘に見せたかった「弁慶の七戻り」に到着。予想通り娘はしばらくおおはしゃぎで、岩の下をくぐるのをくりかえしていた。



2009年01月03日

9:18 女体山 山頂
尾根に出ると関東平野の展望がすばらしく、霞ヶ浦北浦の先にはうっすらと鹿島灘を遠望することができた。山頂神社にお参りの後、午前9時20分には女体山頂上に到着。時間が早い為か、いつもの山頂渋滞もなく、山頂からの展望を満喫することができた。遠くには富士山も見えて抜群の天気である。

娘には2年前に登ったこと(筑波神社からつつじヶ丘まで歩き、ロープウエイを使って登頂、しかも帰りはケーブルカーを利用して筑波神社に降りる、お手軽ハイキングコースである!)を聞いてみたが、あまり覚えていない様子であった。やっぱり、苦労して登らないと記憶にも残らないようである。

私はもう少し、山頂の展望を楽しみたかったのであるが、ロープウエイの到着とともに、山頂がごったがえしてきたので、娘に引っ張られるようにして御幸ヶ原に向かうのであった。めずらしく、娘が先行したのは、どうやら、以前に御幸ヶ原のみやげ物屋でおもちゃの双眼鏡を買ってあげたことだけは覚えていたようで、また何か買ってもらえるかもと期待していたようであった。

もちろん、今回の登山は、娘にとっては熊のぬいぐるみゲットの為であり、私の「他のものを買うとぬいぐるみは無し!」の一言で、娘の物欲は簡単にかわすことができたのであった。



2009年01月03日

11:46 交差するケーブルカーを見学(撮影は失敗!)
その後、男体山の山頂は展望もないので足早に済まし、10:30に御幸ヶ原で銀マットを敷きかなり早いが、昼食にすることにした。嫁の握ってくれたおにぎりをほおばっていると、次々と単独登山者の方が我々の周りに腰を下ろし食事を始めだした。たしかに日当たりが良く風もない場所で休憩にはピッタリの場所であるが、多分時間も早い為、誰か他の人がいないと恥ずかしかったのであろうか?

10:50 食事が済むと下山開始であるが、御幸ヶ原から筑波神社へ降る御幸ヶ原コースは急登で、ゆっくり降ることを心掛けないと、木の根につまずいて転びそうであった。このコースは展望もなく、登りに利用するにはあまりお勧めできないコースであるが、一番短時間で登れる為か、多くの登山者が登ってきていた。なかには、何を誤ったのか、荷物はコンビニ袋のみのサンダルを履いたオバチャンも登ってきていた。しかしながら容貌は既に苦行層のようであった!

11:40 登りと降りのケーブルカーが交差する場所で小休止をとっていると、娘が「足が勝手に震えて、おもしろい!」と言い出した。みると疲労からふくらはぎが痙攣しているようである。ここまで娘は何一つ泣き言を言わなかったので、過信してきたが相当無理してきたようである。親としてすまないことをしてしまったと反省する。しかし、ここまで来れば筑波神社はもう目と鼻の先である。娘もぬいぐりみゲットの為だけではないと思うが、「だいじょうぶ、おりられる!」と言い張ることから、ゆっくりを心掛けて自力で下山してもらうことにした。

筑波山といえども、筑波神社から登山すると標高差は600メートル以上あり、大人でもなかなか大変なのである、小学校1年生の娘にとっては、大人の何倍もがんばってきたのであろう!



2009年01月03日

12:51 帰路、筑波神社の急な階段にて
12:30 無事ケーブルカー乗場に到着!ここで、娘は朝の約束を忘れていなかったのである。先ほどまで足が疲労で痙攣していたことがウソのように、土産物屋にかけこむと、おもやげを物色し始めたのであった。

私が「ここで何か買うと熊のぬいぐるみは無し!」と言うと、娘は「朝、下山後に一つだけ買ってくれると言った、熊と別だよ!」と言い返された!たしかに朝、参道の土産物屋にくぎ付けの娘を引き剥がす為にそんな言をいったような気がする。

小学校1年生恐るべしである。娘はさんざん思案したあげく、300円の竹細工のおもちゃを買うと納得し、参拝客でごったがえす筑波神社で甘酒の振舞いを頂いた後、帰路についた。
駐車場は参拝客の車で大渋滞であったが、帰りは特段渋滞もなく今回のミッションも無事終了したのである。



追記

翌日は約束どおり熊のぬいぐるみを買いに行ったのであるが、ぬいぐるみと服が別売になっているタイプ(服が何十種類もある!)で、娘は選ぶのに2時間以上費やし、ご満悦のなか私の正月休み最終日は終わりを迎えたのであった。




トップへ

戻る