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                          | メンバー  hebereke隊長、キムさん、カズさん、たけお 
 9月の三連休は、hebereke隊長の北ア縦走登山についていこうとたくらんでいたのであるが、嫁にちらりと、打診をいれてみると、「山より子供の運動会の方が大事でしょ!」とすかさずダメ出しされてしまった。
 
 どうやら、小学校1年生になった娘の運動会が9/13にあり、その日が雨で中止の場合は、翌9/14になるらしいのである。こうして3連休は家族優先となることから、hebereke隊長に北ア随行は、ほぼ無理な旨メールする。
 
 そんなんで、今年の夏山遊びも終わりとあきらめていたのであるが、3連休直前になって、hebereke隊長より「1泊2日で新潟県S沢を遡行しそのまま、N山に登ろう!」というなかなか硬派な山行計画のお誘いをいただいたのである。もちろん、私の場合は前日の運動会が開催できた場合のみ参加可能といことで、とりあえずは参加保留とさせてもらうことにした。
 
 さて、前日の運動会の方は、快晴のなか無事開催された。午後4時帰宅、その後食料の買出しにいき、急いで45Lザックにパッキングを済ませた。私の共同装備はタープとツエルトのみ!さしたる荷物はないはずであるが、重さを量ると18キロにもなってしまった。今回は沢までのアプローチに高低差のキツイ登山道を2時間も歩くので、なるべく荷物は減らしたかったのであるが、メインの幕営宴会時の肴がけっこう重いのである。
 
 午前2:50、桐生のhebereke隊長宅に行くと、驚いたことに隊長とキムさんは前日の獲物(きのこ)を肴に酒盛り中であった。(いったい何時間飲んでいるんだ?)
 
 この二人、前日に奥利根方面にキノコ狩りに行ったようであるが、その後そのままキノコ宴会に突入してしまい、日本酒を一升は空けているようである。既に二人ともへべれけ状態である。
 
 酔っ払い二人の相手をする暇もなく、すぐにカズさんが到着。カズさんとは初対面であるが、なかなかの好青年である。軽く挨拶を交わし、すぐにカズさんのハイエースにて出発することにした。出発と同時によっぱらい達は後部座席で暴睡状態である。
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                          | 6:55 休憩中の隊長、二日酔いである! どうみても辛そうである。 |  |  
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                          | ウン十万キロ走っているカズさんのハイエースは、トラック並のエンジン音を響かせながら午前6:00新潟県某スキー場(90年代ユーミンの曲ばかりかかったあのスキー場)奥の林道ゲート前に到着。 
 3連休とあって、車止めには既に10台の車が止まっていた。たぶん、ここから100名山のN山を目指す人もいるのであろう。
 
 すぐに、ザックを背負い出発。まずは、ここから2時間登山道を歩いた先にあるランプの一軒宿A温泉Y館を目指すのである。事前にキムさんから、急登の登山道と聞いていたが、まさにアップダウンが激しい山登りであった。
 
 二日酔いの二人は当然体調最悪、一方シロートの私とカズさんにはこれが良いハンディとなると思っていたのであるが、さすが登山暦25年のキムさんは、二日酔いをものともせず、ズンズン先頭をかっ飛ばして登っていってしまったのである。
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                          | キムさんにひきずられるように午前7:30A温泉に到着。ここは、まさに秘湯にふさわしい場所である。本来、ここから登山道を利用し尾根一つ越えてから、入渓するのが一般的であるが、今回はA湯温泉前から沢に降りることにした。 |  |  
 
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                          | 遡行5分で最初の滝が出現! 情報では5メートルのチョックストーン滝とのことであるが、岩は既に落ちているのか、直暴である。当然、直登は不可能なので、キムさんのルーファンのもと右岸を高巻くことになった。 
 しかしこの高巻が、今回の核心部だったと思う。足場の悪いホールドの乏しい草地を、たよりない草をつかみながら何とか登り切ると、今度はシャクナゲの密林となり、トラバースは絶壁により阻まれ、上へ上へと逃げ場を求め高度を上げていく、当然下降はロープ使用で懸垂下降である。
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                          | こんな悪場所を通過する人間はいないと思ったが、なんと高巻の核心部でキムさんが渓流竿(かなりの高級品)の落物を拾ったのである、なかなかツワモノの釣師もいるものだと感心したが、この釣師、沢に降りて自分の竿がないことに愕然としたことであろう。 |  |  
 
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                          | 高巻きに1時間半要して降立った沢はイワナ天国と思いきや、すぐに鉄橋の登山道が現われた。 (もしかして、素直に登山道を歩いてくればこんな恐い思いしなかったのでは?でも、けっこうレポ的には、こちらの方が面白かったけどね(^^))
 
 9月の沢はさわやかで、水量も十分ありまるで天国のようであるが、なぜかイワナ達には無視されつづけるのであった。
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                          | K沢出会で本日2本目の高巻が終わった時点で、タイムスケジュール的にN山登頂は無理とわかったので、のんびりと竿を出しながらの遡行に切り替わったのである。 
 アプローチが長く、人臭さのないこの沢は、踏み跡もなく、かなり手ごわい。
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                          | 滝を越えたらと思うと、また滝! 写真はK沢出会い過ぎの8メートル滝 右岸を巻きました!
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                          | 4本目の高巻きが終わったところで、幕営できそうな平坦地を発見! さっそくタープを張り、焚火の準備をする。
 
 我々の山行のメインは幕営宴会だと思う。たぶん源流域に入る釣師も沢屋もみな同じだはないだろうか!
 
 みながそれぞれ自慢の肴を用意してきている。私はキュウリとニンニク、コチジャンをザックに忍ばせてきた。おかげで、ザックの中はすごいにおいである。
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                          | ビールとキュウリを沢で冷やし、イワナをさばく! 
 自慢の料理が焚火を囲む(^^)
 
 イワナの刺身、イワナの卵の醤油漬、イワナの煮付(蒲焼風)、イナワの骨酒、キノコ汁、焼きそば、
 魚肉ソーセージ炒め、モロキュウ、ニンニク焼、他エトセトラ・・・
 
 特にイワナの煮付(蒲焼風)は絶品であった! 隊長にレシピを聞くと「醤油、みりん、酒1:1:1これが基本! それと、てりが出るので砂糖もね!」と得意げに松岡 修造のみりんのCMのように話してくれた。
 
 が・・・実際の調理風景をつぶさに見ていた私に言わせれば、かなりいいかげんに味付けしていたようにしかみえなかった。多分次回は、もうこの味はだせないと思うが、本当にうまいのである。 ごっちです(^^)
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                          | 隊長自慢の、ウラビニホテイシメジの苦味の利いた後味がなんともくせになりそうな、きのこ汁を食したところで、午後8:00 酔いがまわった私は、一足先に羽毛シュラフにもぐりこみ、休ませてもらった。 他のみんなは、10時頃まで焚火を囲んで酒盛りしていたようである。
 
 ※9月の沢の夜はかなり寒く、それなりの装備が必要と思います。もっとも、私は酔っ払って着込みすぎて寝てしまったので、朝方暑くて目が覚めたのですが。
 
 9月15日 午前6:00 起床! 既に山頂を諦めているので今日は余裕のスケジュールである。焚火を起し、コーヒーを沸かし、隊長のビリー缶もどきで米を炊く!私は朝のこの時間も大好きである。
 
 炊き上がったごはんに昨日のきのこ汁の残りをかけて食したのであるが、またまたこれが絶品であった。
 隊長あんたはスゴイ!またまた、隊長にレシピを聞いたが、今度はモゴモゴと「1:1:・・・かな?」とよくわからないことを言っている。しかし、私は昨日きのこ汁調理にあたり、隊長がキムさんから、密かに「関西風うどんのダシ」を受け取っているのをみすごさなかった。次回は私も、もって行こう!
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                          | 朝食後は各々が竿をもって消えていったのであるが、釣果のほうはいまいちであった。 
 写真は懸垂中のキムさん! 私と違い懸垂下降もカッコイイですね。
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                          | 午前11:00テン場撤収、来たときよりも美しくがモットーである。 帰りも3回ほど高巻きの後、今度は尾根越えで、14:00A湯温泉Y館に到着。
 
 ここから車止めまではさらに登山道を1時間30分歩かなければならないのであるが、せっかくの秘湯である。しばしの会議の後、A湯に立寄り湯することが決定した。入浴料500円、ビール500円、高いと思う方もいるかもしれませんが、ビール1,000円でも買う価値ありです。
 
 沢沿いの湯船は趣き満点である(もっとも登山道から丸見えであるが!)茶色い湯につかり、クワッとビールを喉に流し込むと、もう最高である!
 
 傍らでは運転手で一人ビールおあずけのカズさんのうらめしい顔があり、少々もうしわけなく思ったが、本当に良い温泉である。話好きのY館のおばばの話も、今度ゆっくり泊まりで聞いてみたいものである。
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                          | お約束として、沢に飛び込む私! よっぱらっていたので、危うく流されるところであった。※タオルは大事! |  |  
 
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                          | 最後に、温泉を堪能したあと、よっぱらた体での1時間30分の山歩きはかなりしんどかったが、キムさんに遅れまいと必死についていくと、17:00に車止になんとか到着! 
 帰りは、カズさんに運転を任せ我々は暴睡! 沼田でキムさん一押しのとんかつ屋で夕食を済ませ、21:00隊長宅前で解散となった。
 
 
 感想
 ・この沢の完全遡行には私の体力では2泊3日でないと無理、来年再チャレンジしたい。
 
 ・隊長
 あんないいかげんな味付(少なくても私にはそう見えた!)で、あのうまさ!もしや伝説のキノコ調理人では? あのキノコ鍋、毒キノコも少し入っていたとの情報も?
 
 
 ・キムさん
 シロートの我々(私とカズさん)にも「やさしいコースをルーファン?」していただきありがとうございました。(最初の高巻きは本当に恐かったです!)
 
 
 ・カズさん
 運転手おつかれさんです! 次回はもうちょっとやさしい渓に行きましょう!
 
 hebereke隊長のレポはこちら⇒
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