6/7 モミジイチゴの渓!


2008年06月07日


ここ一週間雨続きであったが、天気予報では6/7(土)は、久々の晴天と報道していた。前回のニゴリ沢釣行はボーズだったし、6月はこれから梅雨で釣りに行く機会はそうはないだろう。そう考えると、土曜日の晴天はめったにないチャンス!体は疲れているが、とりあえず渓に行くことにした。

幸いなことに、予備エサのぶどう虫を1箱冷蔵庫にストックしておいた。前日の夜決めた為、同行者無し単独釣行である。場所は私のとっておきの渓である。この渓には1年に1回だけ入渓してきたが、2年前は爆釣であったが、去年はあまり釣れなかった。

このホームページにレポを書くのは今回が初めてとなるが、年々釣り人が増えて、悲しい事にゴミも増えてきたような気がするので、沢名は伏せさせてもらいます。

午前6時に車止めに到着すると、既に3台の車が止まっていた。降雨後の晴天では、みな考える事は一緒なのだろう。先行者がいるのは折込済であるが、3人は少々キツイか! まあ、今回は初夏の渓を歩き、ついでに運がよければ、イワナを釣ってきてしまおうぐらいの思いできたので、へっちゃらなのである。



2008年06月07日


車止から、林道を歩くこと1時間。渓に着くと、初老の釣り人が上流から降りてきた。挨拶を交わし、さっそく情報交換すると、まだ7時というのに、まったく釣れないのでもう帰るとのことである。どうやら、この方よりもさらに早い先行者がいるようである。初老の釣り人は別の沢に移るとの話しであるが、私はさらに進むことにした。実は私の目的の渓はこの沢から尾根ひとつ越えたところにある絶対秘密の沢なのである。

杣道をたどり、高度を上げていくと、突然「けものの気配」がした!ふと前方を見ると、ふさふさとした黄色い毛皮をまとった、イタチのような生き物が、ヒョコヒョコと私に向かって歩いてきた。距離にして20メートルぐらいであろうか!たぶん「テン」だと思うが、この動物は私の存在にまったく気づいておらず、どんどん私に向かって歩いてくるのである。

こんなチャンスはめったにないので、デジカメを構えたところで、私の気配に気がつかれてしまった。突然私の存在に気がついたテンの狼狽ぶりがめちゃくちゃ面白かった。距離にして5メートル程まで近づいていたので、このケモノの表情までよくわかったのである。まるで、ディズニーの動物実写映画を見ているようであった!

写真は、まさに飛ぶようにして逃げていくところを何とか撮影したものであるが、残念ながらピンボケである。



2008年06月07日


テン君との出会いによりホームページのネタもできたのであるが、午前8時に目的の渓に到着。広葉樹の木々に守られた、私のとっておきの渓である。先行者の有無はわからなかったものの、1投目からイワナがヒットしてきたことから、たぶん別の沢に入ったのであろう。

さて、釣り開始であるが、チビイワナのオンパレードである。入食いとまではいかないがテンポ良く釣れてくるのは、どれも20センチ以下のリリースサイズばかりである。既に塩焼サイズ以上はみな他の釣り人に釣られてしまっているのか、はたまた大物は警戒心が強く、へたくそな私の釣技では姿を表してくれないのかわからなかったが、釣れないよりは釣れたほうが楽しいのである。

チビ達の攻撃をかわすべくハリを大型(もちろんスレ鉤です。私はスレ鉤しか使いません! 魚のキズを少しでも軽くとの考え方もありますが、どちらかというと、スレ鉤の方が、食込みが良いような気がするのと、なんといっても服とかに引っ掛けてもすぐに外せるからです(^^))



2008年06月07日


何かが潜んでいそうな釜で、流心を外して岩の隙間に沿って流したぶどう虫に、ゴツゴツとしたアタリ!こいつは、チビじゃないと直感し、ガッンと大きくあわせをくれると、グググーと重くて抜きあげられない。後ろのスペースを確認し、一気にごぼう抜きすると、やっと良型イワナに出会うことができた。計測すると27センチ、こいつは娘に食べさせてやる為にキープさせてもらうことにした。(上あごにガッチリとかかった鉤、ここにかかるとまずバラスことはない!)

今回の釣行は、チビイワナを含め、鉤を飲み込まれることが一度もなかった。もっとも、オートリリース(バラシとも言う!)もめちゃめちゃ多かったのであるが。



2008年06月07日


とりあえず、1匹キープしたものの、その後もチビイワナの猛攻にあい、持参したぶどう虫もとうとう最後の一匹となった。

竿抜けポイントになっていると思われる倒木のこまかい枝がかかった落込みを発見。枝の間から静かに白泡の中にぶどう虫を沈めると、すぐにゴツゴツゴツとしたアタリ!



2008年06月07日


そんな大きいとは思わなかったが、真っ黒な良型イワナが姿を表した。が・・・仕掛けが枝と干渉し、一気に抜きあげられない、バレルとあせったが、糸は0.8号を使っているし、最近はハリの結び目もしっかり結んでいることから、落ち着いて枝を避けるようにゆっくりと上げた。計測するとこいつも27センチ。塩焼き用にキープさせてもらうことにした。

この時点で時間は9時前、まだ1時間も釣りをしていないものの、2匹の良型に満足してしまった。ぶどう虫は使い切ってしまったものの、川虫は採取できるし、沢ままだ全然遡行していないので、まだまだ釣れるのであろうが、既に私は満足してしまったのである。ここで、納竿した。

私にとって釣りは、魂をリフレシュさせてくれる遊びである。しかも一生楽しもうと考えている。この場合、大切なことは、飽きないようにすることである。今回のようなグットコンディションには一生のうち何回も出会うことはないだろう、記録的な大釣りも十分可能と思う。しかし、自分が満足した時点で止める方が、今後も釣りを続けるうえでは好都合と思う。記録更新を狙い始めた時、それは遊びの域を越えてしまうからである。

とどのつまり、楽しめればそれでよいのだし、そいれだけで十分なのである(^^)



2008年06月07日


帰りは、俺の渓にゴミがあるのは許さんと、空缶、エサ箱、ビニール等の様々なゴミ(たぶんみんな釣り人が捨てたもの)を拾いながら、初夏の渓に注ぐ陽光を全身に浴びながら、杣道にとりついた。

帰路、途中の林道でみつけた、たわわに実ったモミジイチゴを口いっぱいにほおばり、祝福の渓を後にした。



2008年06月07日


甘酸っぱいモミジイチゴ、味は最高である!




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