4/12 植林の山でヤマメ釣り!


2008年04月12日


4月12日(土)、細D翁とB役さんと私の3人でヤマメ釣りに行くことにした。しかし、直前になってB役さんは血圧が下がらず大事をとって不参加となった。細D翁より、せっかくだから初めての沢に行ってみようとの話になり、栃木県H川に行く事になった。

実は私は以前に一度だけ、この川に行ったことがある。半分崩壊した林道の奥にあるその沢は、杉林に覆われ暗くジメジメしていて、竿をだしてみたものの、無性に寂しくなって、いくらも遡行しないですぐに引き返してきてしまった。もちろん釣果はゼロ!アタリさえなかった。

しかし、3年ぶりに行ったその沢は、相変わらず林道は狭く危なかったが、杉林はよく手入れがいきとどき、明るく光が差し込む渓に変わっていた。



2008年04月12日


4月の渓は、まだ芽吹き前で景観は寂しいの一言につきるが、先日の雨で水量は十分!我々の足音に驚きヤマメが走るのがみえる。どうやら、魚はいるようである。

今回のエサは、冬の間に細D翁が採取した大量の「天然ぶどう虫」と近くの農家の堆肥置場で取らせていただいた、天然シマミミズである。都市化が進む埼玉県南部でも、まだまだ探せば天然エサを調達できるのである。

さっそく、細D翁はぶどう虫、私は川虫(キンパク)をえさに竿を出す。しばらくは、アタリ無しの遡行が続いたものの、30分ほどでアタリがでてきた。どのアタリもカツンとしたヤマメ独特のもので、イワナ釣りになれてしまった私には、なかなかあわせることができない。

さすが釣暦40年以上の細D翁は、すばやいアワセでたちまち2、3匹釣上げてしまった。少々こぶりであるが、パーマークが美しいヤマメ達である。



2008年04月12日


しばらく、ヤマメに遊ばれているうちに、段々ヤマメのアワの感覚を思い出してきた。糸はピンと張り、目印に神経を集中させる。目印が止まればそれがあわせのタイミングである。大抵手先にカツンと感覚が伝わってからでは遅いのである。

滝から流れの出口に向けてキジを流すと、不意に目印がもっていかれた!またチビかと思い軽くアワセルとそいつは、グイグイと竿をもっていった。グイグイグイと引くそいつを抜き上げると、7寸程の塩焼きサイズのヤマメである。

美しいパーマークを撮影していると、細D翁より、「可愛そうだろ、早く〆てやれ!」とのお言葉!私は内心あまり得意ではないものの、ヤマメちゃんの頭を歯でガブリとやり〆た。普段キープする時は、生きたまま魚篭に放り込んでしまうことが多い。当然しばらくの間、お魚は魚篭の中でバタバタとしている。細D翁は、これが可愛そうだと言う。

たしかに、もっともなことであるが、頭をガブリとやるのは少々抵抗がある。でも、命をいただくわけであるから、キープする場合は責任をもって、〆てやるべきだと思う。これを残酷と思う方もいるかと思うが、釣りとは元来、食料を得る技術として我々の祖先が発明したものであり、殺生とは切っても切り離せないものなのである。

ただ、命をいただくわけであるから、必要な分だけ無駄にすることなくすべて美味しくいただく!これが唯一の殺生に対する免責事項だと思う。



2008年04月12日


沢が二股に分かれる場所が平坦になっていたので、昼飯にすることにした。コンビニで買った弁当と、細D翁が近所で貰ってきた夏みかんである。普通庭木の夏みかんはすっぱくて食えたものではないのだが、この夏みかんは激ウマであった。

一人で沢にはいる場合、食事は行動食程度で、ビスケットやチョコレートを小休止中に食べるだけであるが、複数での釣行の場合、食事は一大イベントで大きな楽しみである。ロケーションにも十分に気を使い、時間も十分にとることにしている。

単独釣行も、自然と一対一で向合え、また自分自身とも対峙し色々考える時間ができる等、それはそれで良い面もあるが、断然グループ釣行の方が楽しいと思う。もしかすると、釣りは仲間と同じ時間をすごす為のツールに過ぎないとさえ思う今日この頃である。

さて、食事がすんだところで、午後1:00に収竿とした。1時間程度で車止めに到着、今回の釣行も無事終わった(^^)。



2008年04月12日

みずなの新芽
今回の釣果

  細D翁  ヤマメ  6匹
  たけお  ヤマメ  2匹




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