4/6 陽春のカタクリ咲く渓へ(初釣り)! 


2008年04月06日


今年の桜見は娘は自転車、私はランニングで片道3キロ程の某桜の名所に向かった。桜は3分咲程度であったが、人も少なく十分楽しめた。が・・・多分この時のランニングが原因で花粉症になってしまった。思えば、渓流釣りで花粉をあびまくっているので、いつかはなると思っていたのだが、目は痒いし、くしゃみは止まらないし、これからこいつと毎年付き合っていくと思うとやれやれである。



2008年04月06日


例年は3月の解禁が待ち遠しく、解禁と同時に渓に向かったものであるが、今年は違うのである。
解禁当初の渓は、私のフィールドである源流域は当然雪で入れず、里川は釣人が多すぎて、趣もへったくれもない。たいていは凍えるだけでボーズで帰ってくるのである。もっとも、渓の空気に浸れればそれで十分満足と思っていたのだが!

どうせなら、釣れたほうが楽しいに決まっている。「今年の釣りは4月から!」、そう決めて釣りに行きたい気持ちをグット抑え、ついに4月にはいったのである。さすがに、もう我慢できなくなった。初釣りは4/6(日)「ミッションNo.1 カタクリ咲く渓へ」決定である! 場所は昨年開拓し、尺ものもゲットした、秘密の沢である。

しかも、この沢はこの時期(多分4月の第1週ぐらい)しか楽しめないカタクリの群生地があるのである。こいつを是非ともカメラに収めたいのである。そして、今年もイワナが食べたいと騒ぎだした娘の為に、塩焼きサイズのイワナも釣ってしまおうという2段作戦である。さっそく、粕Y選手にメールを送ると、「了解、エサは準備しておくよ!」とのこと。但し、雨の場合は中止である。作戦決行の暗号電文は「ニイタカヤマニノボレ」で決定した。

当日は快晴、朝5時に粕Y選手を迎えに行くと、奴はいまだ愚眠の中にあった。粕Y選手を叩き起こし、東北道を北上。午前9時車止に到着、下流域には随分と釣人が入っていたが、この場所には車無し、どうやら先行者はいないようである。もっとも、入渓点からいきなり、10メートルの崖を懸垂下降しなければならないこの渓は、ザイルを装備していない一般釣師では到底無理なのである。我ながら、よくこんなルートを開拓したなと思う。

8mmのザイルを立木に結び、懸垂下降で降立った1年振りの渓は、随分水が少なくなっていたが、春の陽光にキラキラと照らされながら、ニコニコと我々を迎えてくれた。

しかし、入渓してすぐにハサミの落し物を発見! どうみても、今シーズン落した釣用のものである。残念、我々以外にもこの場所を知っている釣人がいるようである。気を取り直して、釣り場まで、ここから1時間の遡行を開始する。



2008年04月06日


そして、最初の滝を高巻く崖のうえで、それは去年と同じく静かに私を迎えてくれた。緑と茶色の迷彩色の一枚の葉を携え、薄紫色のチョウチョを思わせる小さなカタクリの花がところどころに咲いている。

まだ緑のない水墨画のような渓では、この小さな薄紫色の花が映える。ただただ嬉しく、ひたすら見惚れて撮影に没頭しているうちに、バランスをくずし、膝をしこたま岩に強打してしまった。危うく崖から落ちそうになり気がつくと、粕Y選手の姿は渓の奥へ消えていた。どうやら、あまりにも崖の上から動かない私にあきれて、おいてきぼりをくらわされたようである。



2008年04月06日

オニチョロ
カメラを仕舞い10分程で粕Y選手に追いついた。粕Y選手は既に竿をだしていたが、アタリはまだない様子。こちらは、川虫採取にチャレンジ! 4月の沢水はまだまだ冷たく、身を切られそうだが、イワナちゃんの為に石をゴロゴロやること10分程で、オニチョロ、ピンチョロ、マダラカゲロウ等10匹程度の川虫を確保した。何故か、去年はたくさん取れたヒラタカゲロウはほとんど取れなかった。



2008年04月06日


2週間以上まとまった雨が降っていないので水量はかなり少ない、イワナ達もみな岩の下に隠れているようである。イワナが潜んでいそうな、岩陰にそってエサを流すが、なかなかアタリがない。

しかし、静かに粘り強くエサを流しているうちに遂にアタリが!ゴツゴツゴツ、これこれ半年振りのイワナちゃんのアタリである、一気に抜きあげると6寸程のイワナ!今年発イワナはオニチョロで来た。一応キープは20センチからと決めているのでこいつは沢にお帰りいただいた。



2008年04月06日


コツをつかんだのか、その後は釜で7寸程のイワナを2匹ゲット!こいつらはキープさせてもらった。いずれも金色に輝く美しいイワナ達(うまそうである!)。

粕Y選手も、ぶどう虫で釜に打ち込むと、7寸程度のイワナが食いついてきた、が・・・相も変わらずアワセが甘く、痛恨のバラシ! 

ところが、当のイワナちゃんは、また流れの定位置に戻り我々の顔前でユラユラとエサ待ちをしているようである。エサを取られた粕Y選手に代わり、私がオチチョロをエサにイワナの目の前を通るコースに打ち込む、が・・・無反応。無常にもエサはイワナの鼻前をかすめて流れ過ぎていった。

「どうやら、ぶどう虫だな、川虫じゃだめみたいだ。粕Y選手もう一度流してみて!」と言ったその瞬間、イワナが突然反転し、後方の私の川虫に食いついた!見えている魚なので、即アワセである。結果、粕Y選手が釣り落したイワナ7寸を私がゲットしてしまった。粕Y選手ごっちゃんです。イワナは非常に警戒心が強い反面、こんなこともあるのである。だから、イワナ釣りは面白い(^^)。



2008年04月06日


その後、粕Y選手も滝上の釜で7寸と8寸の黄金イワナをゲットし、午後1:30収竿となる。



2008年04月06日


今シーズン初イワナにご満悦の粕Y選手!



2008年04月06日

渓の記念撮影
帰りがけに粕Y選手と話して気がついたことであるが、今回の釣行では、私も粕Y選手も仕掛けを一回も失わなかった。こんなことは初めてである。私の仕掛けは、朝入渓前に作った0.6号チョウチン通し仕掛けで、ハリは川虫用にと一番小さい4号スレ針。重りは何度か換えたが、普段よりかなり軽めの3号あたりで落ち着いていた。多分、まだ木々に葉がないことと、水量がかなり少なかった為根がかりが少なかったのだと思う。(逆に、二人とも仕掛けを失う可能性のある難しいポイントはスルーしてきたともいえるが・・・)

そんな話をしながら、帰りは2本のザイルを回収し、ついでに少々ゴミも拾い、午後4:00に車止に到着。今シーズンは満足度の高い初釣となった。



2008年04月06日


今回の釣果  たけお   イワナ 7寸 3匹(家族分)
         粕Y選手  イワナ 8寸 1匹、7寸 1匹(家族分)

 ※家族分しかキープしない出来た釣師ではなく、単純にこれしか塩焼サイズが釣れなかったのである。



2008年04月06日

9:34
帰宅後、イワナは嫁が塩焼にし夕食のオカズになった。程よく脂ののったイワナの身は野生の歯ごたえがあり、抜群に美味かった。今年小学生になる娘が「パパのイワナは最高だよ、もう一匹食べたいよ!」と言っていたが、既に私も嫁さんの皿の上にも、イワナは頭だけしか残っていなかった。

PS 本日4月8日、会社に有給をもらい娘の小学校の入学式に出席した。「雨風がひどいから車で行きたい!」という嫁さんに、「最初が肝心、これから6年間歩いて通うのだから、歩いていくぞ!」と爆弾低気圧による暴風雨の中、親子3人歩いて小学校まで行った。一張羅をビショヌレにして、髪も風でボサボサになりながらも風に飛ばされないようアンザイレン(うそ)し、やっとたどり着いた我々が目にしたものは、小学校の駐車場にズラリと並んだ父兄達の車であった。嫁は一言「ケ、かっこつけないで車で来れば良かったんだよ!」と言葉の槍が私の心を貫いたのであった。

入学式は、学校側がストーブを焚いてくれたものの、巨大な体育館が温まるわけもなく、ひたすら寒さに凍える式であった。

何はともあれ、娘よ小学校入学おめでとう! (^^)/



2008年04月06日







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