7/24 ハーケンと尺イワナ!


2007年07月24日


久々の平日休み、娘を連れての登山を計画してはみたものの、嫁の反対にあい、あえなく挫折!
せっかくの平日休みなので、最近休みが合わずご無沙汰していた粕Y選手に誘いをかけると、ちょうど火曜日は休みとのこと!こうして、久々の探検釣行が決定した。

場所は前から挑戦したかった、A沢奥の滝登りである。この沢は、近シーズン2回ほど単独で調査釣行に出かけているが、最奥部の5メートルの滝が素手ではどうしても越えられず、撤退を余儀なくされてきた。今回は、ザイル、ハーケン、ハーネス等沢登りフル装備での挑戦である。多分滝の上に「イワナの国」があるはずである!と勝手に創造しているのである。

7月24日、朝6時に粕Y選手の自宅に迎えに行く!ここ4日間はぐずついた天気が続いていたが、今日は、久々の快晴である。えさはぶどう虫とみみずを準備しておいた。途中、すきやで朝食を済ませ、午前8時に車止に到着。

さすがに平日だけあって、ここまでで見かけた釣り人は3人だけ、車止めには先行者無しで一安心である。さっそく釣り支度を始めてビックリ! 何と、粕Y選手は、高校時代の真っ赤なジャージ(某県内マンモス高校の20年前のもの)をいそいそと着始めたのである。しかし、さすがに腰のゴムは相当ゆるんでおり、ずり落ちそうである。よく、持っていたものだと半分呆れながら、真っ赤だからもし遭難したとしても、やつが良い目印になるだろう!(しかし、イワナにもすぐみっかってしまうがな!)

なんて、隣で考えながら、こちらも、いそいそとハーネスを装着し、ウェーディングソックスとズボンの間をガムテームでグルグル巻にした。(もちろん、ヤマヒルの侵入を防ぐためである。)



2007年07月24日


7月の渓は広葉樹の濃い緑のトンネルが夏の日差しを遮ぎり、ヒンヤリとしている。連日の雨により水量十分!木々の葉と水しぶきが混ざり合った渓独特の香りが、我々を沢の奥へと誘っている。

最初の高巻きをビビリながらも、何とかロープを使い突破し、軽く竿をだしてみる。エサは上州屋のキジミミズ!仕掛けは長めの提灯スタイルで糸は0.8号の通し、重りは2Bと少々重いものに変えているが、前回の里川ヤマメ釣りの仕掛けをそのまま使うことにした。

しかし、なかなかアタリがない、しばらく沢を登り小さな淵の流芯にミミズを流すと、待望のアタリが!十分待ってから強くガッンとアワセると、ぐぐぐ、とナカナカの手ごたえ、こいつはと思ったが、釣れてきたのは19センチのイワナであった。

一応20センチ未満は放すことに粕Y選手と取決めていたが、最近の不良に魔がさしてしまい、キープしてしまった(後で大物をたてつづけに釣上げ、こいつをキープしたことを後悔することになる)。



2007年07月24日


その後は、アタリもなく、沢を黙々と登ること1時間。沢が分岐する二股に到着。さっそく、粕Y選手がぶどう虫を餌に沢の合流地点に糸をたらすと、アタリが!しかし、残念アワセが甘く痛恨のバラシ!もうワンチャンスがあるかと粘るも、姿はおがめなかった。

このあたりから、本格的に釣行スタートである。小さな落込みにぶどう虫を落すと、「ググーググー」と重いアタリ、この時点でこいつは大きいと確信!



2007年07月24日


十分喰わせてから、おもいっきりアワセたが、重くて抜きあげられない!しかし、針はがっちりかかっているようなので、再度ゴボウ抜きすると、釣れたのは26センチのオス岩魚!今シーズン最大である。うれしさがこみ上げてくる(^^)/。この一匹でほぼ満足してしまった私は、その後は粕Y選手に釣りをまかせ、自分はのんびりと見物に!



2007年07月24日


しかし、その後はアタリも途切れたことから、堰堤上の開けた場所で昼食をとることに!7月の日差しが木立の間から光のシャワーのように降り注ぎ、快適な休憩場所であったはずだが・・・・、



2007年07月24日


高級ジャムパンを食べながら、ふと自分の薬指を見ると、赤黒くテントウ虫ぐらいの大きさの何かが、くっいているのに気が付いた。

やられた!私はすぐに、そいつが何者であるか理解した。たらふく吸血しマルマルと太ったヤマヒルである。すぐに振り落としたものの、薬指からは血が止ることなく溢れでてくる。沢水で洗っても血はいっこうに止る様子もない(これは等々帰りまで止らなかった)。

そして、さらに恐るべきことに、今度は何気なく触った首筋に「ぬめっと」した感触が・・・うげげげげ、首にヒルがひっついているではないか!!!!ウギャーと叫び 無理やり、そのぬめとした感触のものを、たたき落した。そして、粕Y選手には、さらに悲劇的なことが・・・!!! 



2007年07月24日


彼は、ゆるんだゴムひものジャージ(20年物)の中(つまり、ぱんつ)を覗き込んで、「ウォー」と悲鳴をあげた。何と彼のぱんつ(白のブリーフだったはず)は、真っ赤に変色していたのである。(もちろん、パンツの中をヤマヒルに吸血されたのである。どのあたりかは不明!)。

そして、たらふく吸血し、どす黒く肥大化しまるまったヤマヒルは、パンツの中から足元の方へところげ落ちていった。気が付くと我々の足元では、無数のヤマヒル達がかま首をもたげ、久々のごちそう(もちろん、我々)を前に、うれしそうにユラユラとダンスを踊っていた。

何と、ヤマヒルの巣で休憩していたようである。こうなると、もうやけくそである、「エエーイ おまえら痛くも痒くもなーい! 血ぐらいいくらでも食わせてやる!」とお互い虚勢をあげ、休憩場所を後にした。



2007年07月24日


この騒動の後いくらもしない間に、先行する粕谷選手がなんだか騒いでいるのに気がついた。よく見ると竿が弓なりになっている。奴のことだから、また根掛りかと思い近づくと、大物イワナを抜きあげた!

抜きあげたイワナはおお暴れし針が外れ、彼が大慌てで追いまわしている。何とかタモに収め計測してみると、36センチの尺イワナである。

興奮の粕Y選書、自己最高記録とのこと!私も連れてきた甲斐があったというものである。



2007年07月24日


その後、私も24センチの良型イワナをゲットし、午後1時に目的の5メートル滝に到着。



2007年07月24日


もう、尺イワナもゲットしたことだし、無理して滝上までいく必要はないのではと思ったものの、どうしても滝上の様子が知りたく、滝にとりつく。

この滝途中までは何とか素手で上れるのだが、途中からどうしても次の一手がだせなくなる。そこで、岩の隙間にハーケンーを打つが、誤って1枚は滝壷へ・・失敗した、予めスリングを付けておくべきだった。気を取り直しもう一枚打ち込む。ハーケンを打つ甲高い金属音は滝の音に消され、硬い岩の隙間に少しずハーケンがめり込んでいく。その間に滝のしぶきでびしょ濡れになった。

とりあえず、自分の体を固定することに成功し、よく観察すると滝のしぶきの中に足場があることを発見。滝下で心配そうに私を見つめている粕Y選手に、ついて来いと合図を出し、シブキをうけながらも無事登頂に成功。

滝の上の様子は水量のある沢が二股に別れてはいる。そして流れは遥かな尾根から落ちてきているようである。さっそく竿をだしてみると、いきなり大物のアタリで26センチのイワナをゲット。



2007年07月24日


この滝が魚止でないことを確認し、粕Y選書と相談のうえ、ここで収竿。帰りは8ミリのザイルを使い慎重に滝下に降りた。打ち込んだハーケンについては、回収するか迷ったものの、次回のために残してくることにした。



2007年07月24日


帰りはヤマヒルに襲われることなく1時間かけ、午後3時には車止へ。
今回は、久々の大収穫大満足の釣行であた。

収穫  私     26センチ×2匹  24センチ×1匹 19センチ×1匹  計4匹
     粕Y選手 36センチ×1匹

PS、帰宅後、娘が生のイワナを触りたいと、ヌルヌルのイワナを持って走り回っていたが、イワナが焼けたときには疲れて寝てしまっていた。私が2匹、嫁が1匹、娘は翌日の朝に一番大きいイワナを1匹食べた。やっぱりこのくらいのサイズになると食べ応えもあり、一番うまいと思う。
しかしこれからは、キープは家族の人数分にとどめたいと思う。毎回、最初の一匹目が微妙なサイズだとキープするか迷うが、長くこの遊びを続けるためにも、自分なりのルールが必要だと思う。
最後に、粕Y選手、尺イワナおめでとう!そして君の股間は大丈夫だったのか?




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