7/10 N川ヤマヒル騒動釣行記


2005年07月10日

モミジイチゴ
九州、四国地方では水不足と騒いでいるようだが、関東地方はしっかりとした梅雨前線がかかっている。しかし、今年は何かが変な気がする。毎年この時期になると、地中から這い出てきて、あの「ミーン、ミ−ン、ミンミンミーン」と鳴き出すアブラゼミも、山の中で、「シンシンシンシーン」と涼しげなシンフォニーを奏でるひぐらしも鳴いていない!実は、この時期の渓流はあまり好きではない。平地の猛烈な蒸し暑さに比べ、山間部はいくぶん涼しいものの、雨が多いと当然湿度が高くなる、すると・・・やつらが蠢きだす。そう、やつらである。



2005年07月10日


危険なことはわかっていながら、雨が降るとイワナの活性が良くなる。へたくそ釣師である私でも、雨上がりの釣りではけっこういい思いをしてきているのだ。梅雨の晴間となった休日! どうしても我慢できず、N川へ行くことに! さっそく、粕Y選手をさそってみるも、珍しく仕事で忙しいとのこと。 粕Y選手以外の人間を、ヤマヒルの歓迎を受ける沢に誘うことはさすがに気が引け、今回もさびしい単独釣行に。午前5時、車止めに到着。幸い先行者は一人もいないようだ。車止めから林道を歩くこと40分、雨上がりの晴天、気温がグングンあがり水蒸気で山全体が蒸れている!



2005年07月10日


林道脇の茂みに静かに咲く花を発見!名前がわからないので写真を撮り、自宅で調べてみたところ、「ホタルノフクロ」という花らしい!



2005年07月10日


午前5:47分林道歩きに我慢できず、入渓予定地よりかなり手前から釣行開始!去年来た時より、水量は倍以上ある。期待に胸をふくらまし、ぶどう虫をハリにかけ、泡の中に第一投目をおとすと、すかさずこ気味良いアタリが!



2005年07月10日


第一投目からイワナをゲット(^^)! しかし、キープは20cm以上と決めているので、こいつは沢にお帰りいただくことに! この沢はぶどう虫でも十分数が釣れる沢なのだが、なにぶん型が小さい、沢にアミを入れるも川虫は皆無!エサ切れを心配する必要がある。ぶどう虫は丁寧に使うことに!



2005年07月10日


沢と段差がない林道が並走しており、林道からも竿を出せる初心者向けの沢!これで、ヤマヒルがいなければ本当に良い沢なのだが!幸いに今のところヤマヒルの気配無し。小さな落ち込みにぶどう虫は素早くそして静かに流れに落とす!すると・・・ゴツゴツとした明確なアタリ!一気に抜きあげると何とかキープサイズ、ジャスト20センチのイワナをゲット!



2005年07月10日


竿をだせば、かならずアタリがあるものの、釣れてくるのは5〜6寸クラスが中心。こうなると段々釣りに飽きてくる。何か山菜でもないかな?とキョロキョロしていると、なにやら黄色い実が目に入る!



2005年07月10日


オオー、沢の最高級のおやつ、「もみじいちご」を発見!こいつは、みずみずしく上品なあまみで、しかも大きく、野いちごの中では一番おいしいと思う!沢の水で洗い、芯をとり口の中にほうりこむと・・・ウマイ(^_~)/
もみじいちごを堪能していると、いつのまにか、小さなヤマヒルが腕を這い登って来た!やっとおでましか、今回は去年みたいにパニックになることもなく、木の枝で跳ねて撃退!足回りを見回したところ、特に這い登ってきてはいないよう!



2005年07月10日


もみじいちごを堪能したあとも順調に釣り上るも、チビイワナに悩まされ、えさ切れ!
午前10時に納竿!結局、30匹以上は釣れたものの6寸クラスが多く、すべて即リリース。それでも、23cm1匹、20cm2匹、合計3匹のイワナを持ち帰ることに!もっとも、我が家は3人家族につき、これで十分! 帰りにミズナ(山菜)の群生を発見!おひたし用に、赤い茎の部分を摘んで帰ることに! また長い林道を歩くこと1時間! ミズナに夢中になって、あのヤマヒルのことはすっかり忘れていた!



2005年07月10日

ヤマヒル
車止めに戻り、着替え始めてビックリ!スパッツを脱ぐとズボンとスパッツの間に10匹ほどのヤマヒルが!さすがに、ここまで多いときもち悪い! しかも、尺取虫のようにウニウニとズボンを登りはじめた、ヒエーと一人で叫びながら、キンカンで撃退!話には聞いていたが、このキンカンはヤマヒルに効く! 近づけただけで、服からポロリと落ちていく!ぜんぶ落として、今度はズボンを脱いでみると、ズボンの中にも1匹はいりこんでいたものの、血を吸われた形跡はなく、一安心。落ち着いたところで、頭に巻いていたタオルを外し、汗を拭をうとしたところビックリ!タオルが血まみれになっているではないか!ガガーン、どうやら首筋を吸われたらしい、恐る恐る首周りを調べるも、既に血は止まっているし、ヒルもついていないよう! シャツを脱いで見ると、わき腹のあたりにまるまると太ったヤマヒルがついていた。腹部からは出血していないことから、多分こいつがタオルに血をつけた犯人だろう!首筋でたらふく吸血したあと、脱出に失敗し服の中に落ちたのだろう!車止めで一人、はだかでヒルを落としていると、そこに一台の車がやってきたが、私の姿(はだかで血まみれタオルをもっている)をみると一目散に逃げていった。ヤマヒルは全部撃退したつもりではあるが、まっすぐ家に帰るきにもなれず、途中健康ランドでフロに入り、背中のあたりにヤマヒルがひっついていないのを十分確認し、帰宅。



2005年07月10日


嫁さんは血まみれのタオルを見ると、きもち悪いと目を▲にして、たちまち捨ててしまった!夕飯はイワナの塩焼きとミズナのおひたし!ミズナのおひたしは少々皮むきが面倒なものの、清清しく大変おいくくいただけました。本当に、この沢はヤマヒルさえいなければ良い沢なのだが! もっとも、ヤマヒルが多いので訪れる釣師も少なく、魚影が濃いのかもしれないが!次回はまだ入ったことのない林道が切れる奥の沢に行きたいと思っているが、ヒル対策を万全にする必要があるだろう。まあ、ヒルも馴れてしまえばなんともないかもしれない、吸血されても、痛くもかゆくもないし。でも、やっぱりあの姿と動きはキモチワルイ、何とかならないものだろうか?宿題である。




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