スギヒラタケよもや話


2004年09月19日

8:04
今シーズンより渓流釣りを始めたW次長が、前回の佐野ラーメン釣行での屈辱のボーズを挽回すべく、なかば強引に9月19日(日)3連休の真ん中に釣行を計画!これが今シーズン最後の釣行となるのは確実。これから半年弱の禁漁期間を迎えるにあたり、最後の釣行は大変重要なもの!しかし、今回はいままでの釣行とは一味違うのである!



2004年09月19日

8:02
いままでの釣行では、きのこ山菜には目もくれず、ひたすらイワナを求めて沢を登ってきたが、ふと気がつくと、沢すじには様々なきのこがにょこにょこと生えているではないか!これをマスターすれば、沢遊びはもっと楽しくなるはず!1ヶ月前より鷲宮町立図書館より、きのこ関係の書籍を5冊程調達し、きのこの勉強に励んできたのだ!そして、勉強の結果ある結論に達した。きのこはかならず「地元のきのこ名人」に確認すべし!



2004年09月19日

8:15
とりあえず、午前8時釣行スタート。沢の入口でバッタを捕まえたので、さっそくこいつをエサに、堰堤の下にバッタを落とすと、下からゆっくりとイワナが表れパクリ!第一投目からイワナが釣れるとはラッキー!



2004年09月19日

8:27
今回の沢はかなり落差が激しく、ほとんど滝のような場所を登るはめに!W次長がすくんでいるのではと心配するも、本人は全然平気の様子でスルスルと高度を上げてきているではないか!もうすぐ50と思ったが、なかなかのもの。私が先行してしまい、黙って2番手を釣るW次長に申し訳ないと思いますが、初めて沢で先がどうなっているかわからないことから、ご理解願います。



2004年09月19日


段々さまになってきた次長の釣技!しかも、白い帽子とジャージは地元のおじさんにしか見えない格好!



2004年09月19日

10:12
黄色いおなかの天然イワナを釣上げて笑顔のW次長。この直後、偵察部隊と思われるスズメバチの執拗な干渉(体の周りを飛び回る、攻撃態勢には入ってこない)を受け、だんだんと釣りに対する集中力が低下。私の視線はイワナからきのこへと・・・



2004年09月19日

10:35
ミミズで釣れたイワナ!



2004年09月19日

9:28
ついに、沢すじにきのこ発見!釣りモードから完全にきのこ狩りモードへ!きのこにまったく興味ないW次長は先に沢を登ることに!これは、杉林には数少ない食用キノコのスギヒラタケ(だと思う)。きのこの本によると杉の倒木に生えるキシメジ科の白い小さなキノコで、毒は無く中々おいしいきのことのこと!



2004年09月19日

9:24
杉の倒木に生えたスギヒラタケを採取!きのこはおもったより小さいし、けっこう虫が多く、しかも腐った杉の幹も一緒に取れてしまうが、あきらめてごみも一緒にコンビニ袋に半分ぐらい採取したところで、上流で待ちくたびれているW次長の姿が目に入ったので、キノコを入れたビニール袋をザックにおしこみ、再び釣りモードへ!



2004年09月19日

9:47
不用意に足を出した先にへび(地もぐり)発見!私もまったく気づかずに50cmぐらいまで接近してしまいおどろいたが。ヘビも相当おどろいた様子でこの通りの警戒態勢に!後で調べたらおとなしいヘビだそうです!



2004年09月19日

11:23
沢に林道が交差し、橋が架かった場所で、W次長にはとっておきの発泡酒をご馳走!私はお湯を沸かして昼食に!チキンラーメンを食べる私のまわりをまたしてもススメバチが・・・、スズメバチが怖くてこれ以上釣に集中できないことから、ここで退渓することに。



2004年09月19日

13:04
今回の釣果!イワナが5匹!



2004年09月19日

くりたけ
帰り際に、沢沿いの国道でキノコを売っている店があったので、さっそく覗いてみると、先ほど採取したキノコと同じキノコがパックに入って売っているではないか!1パック500円とのこと。店のおじさんに名前を聞いてみると、やはり「スギヒラタケ」とのこと。念の為、車から自分が採取してきたキノコをもってきて見てもらったら、「スギヒラダケだよ、天ぷらにしたり味噌汁にするとおいしいよ」とアドバイスを受け一安心。



2004年09月19日


午後4時、W次長を大利根の自宅に送り、迎えてくれたW次長の奥さんにイワナと採取したスギヒラタケを渡そうとすると、イワナは快く受け取ってくれたが、スギヒラタケを遠慮されてしまった。(あたりまえだ、皆さんも素人がとってきたキノコなど絶対食べてはいけません!)。自宅に帰ると、嫁さんと娘は実家に帰っており、帰りは7時ごろになるとのこと。これはしめたと、嫁さんがいない間に採取したキノ虫だしをはじめることに!おおきめのなべに塩水をはり、きのこを30分ほど浸すと・・・あやしい虫(2cm程の細長い虫で頭はY字型になっている)がニョロニョロと一匹出てきた。なんだか気味が悪いので、謎の虫はビニール袋につめて封印のうえ生ごみ処分。キノコは汚れがついた部分を包丁で切りとっていくと・・・



2004年09月19日


この通り、料理可能な姿に!左は私が採取した「スギヒラタケ」、右は山のきのこ屋で購入した「クリタケ」。丁度この時、嫁さんと子供が帰宅。私はとぼけて「キノコを買ってきたんだけど、天ぷらと味噌汁にして食べよう」ととっさに自分が採取したきのこであることを内緒にして、料理開始。しかし、きのこの本で読んだとおりに、何かあった場合にそなえサンプルのきのこをとっておいたもが、嫁さんの目にとまり問い詰められてあえなく白状することに!嫁さんを気味悪がりながらも、私の説得にまけて食べることに・・・



2004年09月19日


こちらが、「スギヒラタケ」と「クリタケ」の天ぷら!3歳の娘はまったく口にせず、嫁さんも気味悪がってほとんど口にしなかった為、この天ぷらと別に作った味噌汁はほとんどすべて私が食べることに!味はというと、くせが無くて歯ごたえがよく、ほのかに杉の香りがする大変上品で美味しいきここだと思います。翌日恐る恐る起きてみると、別段体調に異常はなく、おいしいきのこを覚えたと大変満足していたはずが・・・・・1ヵ月後の10/22新聞を読んでびっくり、スギヒラタケを食べた人が相次ぎ死亡・・・その日、家に帰ると嫁さんが目を三角にしてまちかまえていた!「素人のきのこバカに殺されるところだった!もうきのこはとってくるなー」こうして私のきのこへの挑戦はあえなく崩壊することに!PS、W次長にきのこを渡さないで本当に良かった(^^)/   ※スギヒラタケの毒性は現在証明されておりません、死亡した人の多くが腎臓に障害があったとのことですので、そちらと何らかの因果関係があるものと思われます。ちなみに、私は10/22体調不良の為、会社を早退しましたが、多分に子供からうつされた風邪が原因で、スギヒラタケとは関係がないもと思われます。




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